この本の最も楽しい所は、「Cの本ではない」ということだろう。
Cという言語はCという「言語だけで」できているわけではない。そもそもがプリプロセス処理をやってから本チャンのコンパイルをし、結果をアセンブラで出し、オブジェクトファイルにし、リンカーでライブラリとくっつける…というこれだけのことをやってやっと実行可能ファイルが出来上がる、というのがそもそものデザインだ。
当然、「言語上は何がどうなっているのか」だけでは100%使いこなせない、という事になる。「それはアセンブラに直ったときにどうなっているのか」とか「リンカーは何をしているのか」とか、実はそういった事をきちんと理解して初めて使いこなせるようになる。もちろん、バイナリになれば終わりってわけじゃない。実行する際にはカーネルのシステムコールを呼ぶわけだけど、こいつがまたその先で何をやっているのかとか…。
たまに、最初から最後までC言語関係なしで話が進む章もある。これが最も楽しい。なおかつ、「C言語関係なしなのに」読み終わるとCでプログラムを書く場合の参考にちゃんとなっている。
コメントや突っ込みも含めて、楽しめるようになって欲しい。