四半世紀前に公開された当時のオリジナル版と、リドリー・スコット監督自らが再編集したディレクターズ・カットとを同時収録したディスクと、特典ディスクの2枚組。ディレクターズ・カット版は、未公開シーンが追加されたり、シーンを削除したりで、オリジナルより1分だけ短い。
さて、そのディレクターズ・カット版だが、オリジナル版より、はるかに完成度が高い。オリジナルで違和感のあったシーンや、回収されなかった謎が解決されており、こちらの方が違和感なく楽しめる。また、追加された未公開シーンによって、「2」で加えられたアイデアだと思っていたものが、実は「1」で既に存在していたことも明らかになり、より一層「1」、つまりオリジナル版の評価が高まったといえる。
とにかく、圧倒的に素晴らしいのがエイリアンのデザイン・造形であり、今でこそ有名なので映画を観る前にエイリアンがどういうものか分かってしまっているが、公開当時の誰もが想像し得なかったこのエイリアンを観たときの衝撃やいかに凄かったのだろう。リアル・タイムでこの衝撃を味わえた人たちが、本当にうらやましい。
フェイクやコピーによって薄まることのない、本物が、オリジナルがここにある。