主人公・エイミーは、母と祖父と暮らしていた聾唖(耳が聞こえず、話す事が出来ない)の少女。
しかし彼女は聾唖ではなく、実際は選択的緘黙症とでもいうべき状態にあった。
引越しを機に、少しずつコミュニケーションが取れる様になっていき、
彼女の症状の原因がロックスターであった父の死にあった事が明らかになっていく。
というのが、ごく大まかなあらすじ。
この作品で涙を流した人は大勢いるはず。
僕自身、何度見ても溢れる思いを堪える事が出来ません。
その思いというのは、タイトルの通りです。
エンディングで流れる『You & Me』では、亡き父(過去)の控え目な優しい声と、
困難を乗り越えたエイミー(現在)の伸び伸びとした声とが重なります。
昨今、幼児虐待の問題も多く耳に入ってきますが、この『Amy』では当たり前だけど誰もが切望する家族愛があるんですよね。
その象徴が『You & Me』である様に感じます。
そして、エイミーの唯一の台詞である「みんな、ありがとう」という言葉…。
満面の笑顔と言葉には、これからこのエイミーがどう成長していくのかだろうか?と未来に思いを馳せてしまいます。
ツッコミどころが無い映画だとは言いません。
でも、見終わった後にほんわかと温かい心持ちになる事、
誰かに優しい自分でいようと思う事が、この映画の存在意義であると言いたい。