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エアーズ家の没落下 (創元推理文庫)
 
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エアーズ家の没落下 (創元推理文庫) [文庫]

サラ・ウォーターズ , 中村 有希
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

医師と令嬢の恋が不器用に進行していく一方で、館と一家に起きる悲劇は止まらない。滅びゆく上流階級の姿を美しく哀切に描ききる、たくらみに満ちたブッカー賞最終候補作。

内容(「BOOK」データベースより)

相次ぐ不幸な出来事の結果、ハンドレッズ領主館はますます寂れていた。一家を案じるファラデー医師は、館への訪問回数を増やし、やがて医師と令嬢キャロラインは、互いを慕う感情を育んでいく。しかし、ふたりの恋が不器用に進行する間も、屋敷では悲劇の連鎖が止まることはなかった…彼らを追いつめるのは誰?ウォーターズが美しくも残酷に描く、ある領主一家の滅びの物語。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2010/9/18)
  • ISBN-10: 448825408X
  • ISBN-13: 978-4488254087
  • 発売日: 2010/9/18
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 129,331位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
あとがきにも書かれていますが、一度通読してから原題を意識して読み直すと、ずいぶんと印象が変わる作品です。

二度楽しめる、という意味では上手い邦題なのかな?

同じ作者の「半身」や「茨の城」のような展開を期待すると、やや肩すかしな感じを受けるかもしれません。けれど、広大な領主館という舞台を、時には暖かく、時に美しく、時に不気味にと自由自在に変容させ、登場人物たちと読者を翻弄する作者の手腕には、まさに脱帽です。
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まさか! 2011/11/17
By 百地樹里 VINE™ メンバー
まさかの展開でした。エアーズ家に何があったのか。
確かにあとがきを読んでストンとするところがあります。

原題を意識していなかったところに まさかの落とし穴…。

領主館という閉ざされた中で 次々と不可解なことがおこる。

ファラデー医師が欲したのは過去の輝かしい領主館だったのか?
それとも…

誰もが幻に襲われている…そんな感じがしました。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
’10年、「このミステリーがすごい!」海外編、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門で共に第7位となった、英国の女流作家サラ・ウォーターズの長編第5作。2作目の『半身』(’99年)、3作目の『荊の城』(’02年)は、邦訳された’03年と’04年に「このミス!」の第1位を連覇している。
また、講談社の文庫情報誌『IN★POCKET』の’10年11月号「2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で「総合」第20位、「読者が選んだ」部門第17位、「翻訳家&評論家が選んだ」部門同点第17位にランクインしている。
さらに、『荊の城』、第4作の『夜愁』、本書と、3作続けて受賞には至らなかったが、英国および英連邦文学の最高峰「ブッカー賞」にノミネートされた。

時は第二次大戦が終わって間もない頃、イングランド中部のウォリックシャー地方で200年余の伝統を守ってきた、エアーズ家が所有するハンドレッズ領主館。10才の子どもの頃にその隆盛に憧れを抱いていた‘私’こと男やもめの医師ファラデーは、自宅兼診療所のあるリドコート村から8キロの距離にあるその館に30年ぶりに主治医の代役でメイドの往診に訪れる。館は、見る影もなく落ちぶれて、先代の未亡人とその娘キャロラインと息子ロデリックの3人だけが、通いの家政婦とたったひとりの住み込みのメイドと暮らし、いまや凋落の一途をたどっていた。

ストーリーは、ひんぱんに出入りするようになった‘私’の視点から、一年間の館で次々と起こる、住人を恐怖と狂気に陥れる怪事件と怪現象の数々が、‘私’のキャロラインへの熱烈な恋心と併せて描かれる。そしてついに二重・三重の悲劇が・・・。

私は、はじめはダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』を連想したが、すぐにホラー映画『悪魔の棲む家』を思い浮かべた。本書をゴシック・ロマンと評するむきもあるが、私はホラーを軸とした「時代の進歩に取り残された誇り高き自滅」の物語であり、「過去に固執した名家の滅びの美学」の結晶のように思われた。
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