ケイトさんは、彼女が19歳のときからみてきたんですが、途中精神を病んだりしてて、危うい時期もあったんです。
ともあれ12年ぶりのアルバムです。
ディスク1の、1曲めの king ofthe mountain はレゲエ調。権力を手にした男を痛烈に皮肉っています。
2曲めの π は円周率を数える男の歌なんですが、なんだか数字を追い求めるレコードビジネスに対する批判のように聞こえます。
そして息子にささげた3を経て4の Mrs,Bartoiozzi がものすごい。
「洗濯機、洗濯機、」のリフレインで、家事にいそしむ女性の安心感、充実、そしてある種のあせりにちかい、もやもやした感情が見事に表現されています。
そして、組曲風のディスク2.まるで彼女と旅行しているような気分に陥ります。
日没、空、鳥、海、星、そして愛しい人。美しい情景が、彼女の声と、時に力強く、また蜜のようになめらかな音楽で綴られます。
最後の笑い声。ケイトさんは、ものすごくイノセントな方だと思います。
ある種の幼児性と、鋭い知性をもち、それが、現実の様々な事象に傷つき、ときに悲鳴をあげているように見受けられる時があります。
家庭、子育てといったことが、彼女を受け止め、つなぎとめ、彼女の危うい部分をすばらしい作品に昇華させているのではないでしょうか。
もすごいポジティブさを感じました