以前から一飼主として、スーパー飼主である著者の遠藤氏が主催するHPを共感と憧れを持って見て来ました。
この本は獣医であり、ハンターであり、愛犬に自分で警察犬訓練を行う著者が、自らを「武闘派獣医」と銘打って展開してきた犬論をコンパクトに纏めた良書です。
著者を上記の論に至らしめた経験談等、題名のとおりエアデールテリアとの生活を中心に語られているのですが、事実私がそうであるように、他の犬種の飼主にとっても非常に参考になる内容です。
読み物としても面白く、著者と愛犬達のおりなす正に「物語」は喜怒哀楽ドラマ性に富んでおり、最後まで一気に読み進んでしまいます。
しかし、それだけではありません。
文中あまり直接的な批判表現を使ってはいないのですが、ショーを中心にした交配による訓練性能の低下、犬を擬人化し犬として愛せない飼育観や、過激な愛護観により、犬と人の本来的共生関係を歪めてしまうことへの強烈な警鐘を含んでいると感じます。
読んで楽しく、勉強になり、さらに考えさせられる。
愛犬との信頼関係をさらに深めたい方、これから犬を迎えたいと思う方は是非読んでみて下さい。