この国の全ての人間は意識せずとも我々警察の庇護の下にある・・・逆に言うと
君達のちっぽけな人生を握り潰す事ができるのも・・・警察だよ?
そう言って15年前に自分たちの大切な人が殺された事件を握り潰した人間と事件
の実行犯を見つけ、殺すために二人の親友が一人は法の番人・警察官として、もう
一人は闇の住人・極道となって犯人達を探していくのが本作の根幹となるストーリーです。
親友の一人、龍崎イクオは天パの普段はヘラヘラした若手刑事ですが、人情味に溢
れ、常に正しいことをしていこうとする好人物で、極道である親友から情報を流さ
せてもらってることもあり、新宿第二署の検挙率トップの実績を持ちます。一方の親友
段野竜哉は眼鏡とダークスーツをまとって知的な雰囲気を醸し、こちらも極道の若頭を
務めながらも部下に対して細やかな心遣いをみせるなど好印象を抱かせる人物です。
この二人が、互いに情報を共有しあい悪人を追い詰め、裁く姿には、一種のカタル
シスを覚えながらも、どこか胸を引き締められるような感覚を抱きました。
脇を固める人物たちも魅力的で、監察官を目指す正義感に溢れた美人刑事・日比野美月
やパッと見はちゃらんぽらんに見えますが、根っからの「刑事バカ」である三島課長な
どの今後の活躍も楽しみです。
本巻では、15年前の事件につながるものは、ほとんど得られませんでしたが龍崎イクオ
と段野竜哉、二人の今後の活動を楽しみに思っています。
また、本作はインテリジェンスさよりもバイオレンスさに比重を置いた作品であり、「推
理」や「謎解き」といったものを求める方には、不向きであると思います。