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ウロボロスの波動 (ハヤカワ文庫 JA)
 
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ウロボロスの波動 (ハヤカワ文庫 JA) [文庫]

林 譲治
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 756 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

西暦2100年、太陽系外縁でブラックホールが発見された。その軌道を改変、周囲に人工降着円盤を建設し、全太陽系を網羅するエネルギー転送システムを確立する―この1世紀におよぶ巨大プロジェクトのためAADDが創設されたが、その社会構造と価値観の相違は地球との間に深刻な対立を生もうとしていた…。火星、エウロパ、チタニア―変貌する太陽系社会を背景に、星ぼしと人間たちのドラマを活写する連作短篇集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

林 譲治
1962年北海道生まれ。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表し、新時代ハードSFの旗手として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 436ページ
  • 出版社: 早川書房 (2005/9/22)
  • ISBN-10: 4150308152
  • ISBN-13: 978-4150308155
  • 発売日: 2005/9/22
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 小型ブラックホールが発見され、いずれ太陽に衝突することが判明・・・というと小松左京『さようならジュピター』みたいだけど、ここからが大違い。なんと、そのブラックホールに人工的な降着円盤を作り、得られたエネルギーを太陽系内に伝送するという壮大なエネルギープラントが建設されるという舞台設定。

 そのもとでいくつかのエピソードが語られるが、共通するテーマに「謎の信号の受信」と「人間とは異なった知的存在」というものがあるようです。

『ウロボロスの波動』:巨大環状構造物<ウロボロス>で、人工知能が原因で死亡事故が発生。死んだ博士は異星間通信の研究に取り組んでいたようだが・・・。

『エウロパの龍』:木星の衛星エウロパの海氷下で生命探査を行っていた潜水艇が、龍に襲われたという連絡を残して消息を絶つ。調査に向かった別の潜水艇でレーザーレーダーとソナーを補完的に用いて海中映像を得る装置に異常が生じる・・・。

『エインガナの声』:ブラックホールだけで出来上がっているとしか説明できない矮小銀河エインガナ。この謎を解くため、太陽から遠く離れて精密電波観測が行われ、その銀河から非常に志向性の強い重力波が検出される・・・。

『キャリバンの翼』:小型ブラックホールにナノマシン投入実験が行われ、時空の狭間に不思議な秩序が存在することを発見・・・。

と、このようにいかにも謎めいたエピソードが重ねられ、いよいよ物語が太陽系外にも・・・という、これは凄い作品です。新たに追加された小川一水さんの解説も見逃せない。いよいよ続編「ストリンガーの沈黙」も出ましたね!

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ザ・エスエフ 2005/12/18
By hoge2 トップ1000レビュアー
形式:文庫
数十年にわたる人工降着盤云々にまつわる宇宙開発の歴史を連作短編形式で描いています。連作短編形式にすることによって、政治や技術開発にまつわる問題を背景情報と割り切って読者に提示することで、テンポの良い物語に仕上がっていると思います。

それぞれの短編は、最後の作品を除いて、中心となる謎(事故原因、遭難理由、暗殺方法etc)が提示され、主人公たちその謎に取り組んでいくという構成になっています。

ただ提示される謎やその解決はバラエティに富んでいて飽きさせませんが、人物が類型化されていて個性に乏しいように思いました。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cbjim
形式:文庫
骨太な名前の作者ですが、その名から受ける印象のように、作品は丁寧に書きこまれています。
あえて分かりやすくジャンルわけすればハードSFに分類されるのではないでしょうか。
しかし難解な設定の割には、それに拘束されない分かり易いストーリーが非常に良かったです。
小型ブラックホールを利用する為に組織されたAADD(人工降着円盤開発事業団)に絡む物語を中心とした連作短編で、それぞれの作品のテーマは少しづつ異なりますが、希望がもてる前向きな物語は読後感も良いです。
続編も出版されるようで、また、同シリーズの未書籍化作品もあるそうなので、文庫化された時には、ぜひ読みたいですね。
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