ウルトラマンに賭けた男達の情熱が伝わってくる1冊です。これを読むと、「特撮は、所詮、着ぐるみ。」という見方から、「特撮は、実写やCGではなく、着ぐるみとミニチュアだからこそ、面白い。」という見方に変わります。円谷一氏や金城哲夫氏といった面々から、着ぐるみに入る俳優さんまで、大変な意気込みと苦労があったということが分かります。この本を読んでからウルトラマンを改めて観て、その細部まで緻密に考えられた流れに感じ入ってしまいます。背後にあるアイデア(製作者側がやりたかったこと)も考えながら、観てしまいます。著者が監督した「地上破壊工作」と「故郷は地球」も、何度か観てしまいましたが、共に画面の構成や音楽の使い方などのアイデアが溢れていて、見事な傑作だと思います。「故郷は地球」は特に好きです。巨大ヒーロー物の特撮に興味のある方は必ず楽しめる著作だと思います。