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第3クールに入った「ウルトラマンマックス」は、「ウルトラマンティガ」「ウルトラマンガイア」で優れた手腕を見せた脚本家・小中千昭を投入。さらなるエンタテインメント性の強化を打ち出した。その小中のシナリオを八木毅監督が映像化した第27話「奪われたマックススパーク」では、変身アイテムが敵に奪われるという、ヒーローものではお馴染みのパターンをベースにしているものの、スピード感溢れる演出と目を見張るビジュアルで、完成度の高いエピソードとなった。エレキングの幼体が人間の脳波を吸収するというアイディアをコアに、変身できないカイトとエレキング幼体に取り込まれんとするミズキ、そしてエレキングに苦戦するDASHメンバーたち、それぞれの戦いを克明に描写し、マックスの分身マクシウムソードで決着をつけるまでを息をもつかせぬテンションで描ききった最高傑作。
第29話「怪獣は何故現れるのか」では、小中千昭の趣味性が前面に出たエピソード。1964年に制作されたTVシリーズ「アンバランス」の撮影時に出現した怪獣ゲロンガが今日の東京に復活するという内容は、明らかに「ウルトラQ」をイメージ・ベースにしたメタ・フィクション。オリジナルの「ウルトラQ」主演トリオがラストで顔を合わせるくだりは、無論ファン感涙。「ヨシナガ教授と西郷(西條康彦)は接点がないはず」などと指摘するのは、この快作オマージュ編に対して無粋というもの。(斉藤守彦)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
TBS系で放映中の「ウルトラマン」の新TVシリーズ第8巻。伝説の怪獣“放電竜エレキング”がトウマ・カイト隊員たちを襲う。第27話「奪われたマックススパーク」第28話「邪悪襲来」第29話「怪獣は何故現れるのか」第30話「勇気を胸に」を収録。