今作を見て、今更ながらゼロが新たなウルトラ戦士でもルーキーでもなく、「セブンの息子」でなければならなかった理由が理解出来た。
考えて見ればかつてウルトラシリーズを見ていた世代は家庭を築き、父となっているのだ。そして、かつて憧れたヒーローも彼らと同じく父となり、その息子が父の意思を継ぎ、その背中を目標にして、今、新たな正義の戦士として今の子供達のヒーローになっている。そんなヒーロー達の姿を親子で見る・・・。こんな素敵な事は無いじゃないか。
基本、世襲制が出来ない仮面ライダーでは、このヒーロー親子二世代のドラマは難しい。
驚異のディティールや超絶アクションシーンのつるべ打ちがあった前作に比べ、インパクトが弱い感は否めない。しかし、無数の銀河が水泡状の空間に存在している「マルチバース」や鏡の星のヴィジュアルは、言うが易しだがイメージとして打ち出すのは難しいのを地でいくもので、見所としては前作に劣るものでは決して無い。
残念ながら興行的な面では成功といえなかった様だが、ゼロも新生円谷ヒーローズも、これで終わるには余りにも勿体無い。なにより、本シリーズは日本のみが生み出せる独自のエンタテインメントとして、世界に挑める作品だと思う。正直、勝負するとしたらヤマトよりもコレだろう。
円谷プロにはこれからも、新たなチャレンジに挑戦していって貰いたい。自分は、心から応援する。