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最も参考になったカスタマーレビュー
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
真面目な学生は、星四つをつけるが・・・,
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レビュー対象商品: ウルトラマンと「正義」の話をしよう (単行本)
私は、いくつかの大学で非常勤講師をしています。このごろの、大学では、授業アンケートというものをやります。いい加減な学生ほど、「総合満足度」に五段階評価の「5」をつけます。真面目に取り組んでる学生は、批判精神を発揮しなければと考えるので、「4」をつけることが多いです。 個人的には、良書であるからこそ、批判的精神をもってレビューをして、「4」をつけたい気持はあります。 たとえば、ぜんぶの章の倫理的枠組みにある程度なっとくは行くものの、少々常識的に過ぎないか、という思いがあったりします。 でも、じぶんが中学生であった時のことをかんがえれば、こういう本を書くような先生が、学校にいてくれたら人生変わったろうに、という思いが強烈にします。 今、現場の中学・高校の教員が置かれている状況は、かつてからは想像もできないほど厳しいです。夏休みも、あれこれ仕事があって、一般企業並みに休むことができればいい方です。 そういうなか、これほどの著作を完成させた著者に万歳です。 そして、ウルトラマンシリーズをはじめとする、60〜70代のサブカル作品のつくり手たちが、どれほど社会のことを考えていたのかを、この書物を通して、多くの人に認識してもらえたら凄く嬉しいです。
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ウルトラマンの”正義”はなぜフラフラしていたのか,
By samansa "black" (東京都中野区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ウルトラマンと「正義」の話をしよう (単行本)
よくテレビなどで紹介されている、北海道で、国語の授業でウルトラマンを教材にしている教師が書いた、 ウルトラマンの「正義」を問う本です。 シリーズの名作を題材に、何が善で何が悪かを解明していく内容は、 「へえ、こんな深い意味があったんだ」と新鮮でなかなか興味深いですが、 とくに注目したいのは、ウルトラマンの正義感はいつもフラフラしていたと考察している点。 地球の平和を脅かす侵略者(=怪獣)は、必ずしも悪ではなく、 地球平和という大義名分の被害者であることもある。 シリーズを通して、こうしたテーマ性が色濃く出ていたのは ベトナム戦争から、アメリカ同時多発テロまで、 争いの絶えない世界を、ウルトラマンと怪獣という構図に反映させた、 という製作者の意図があったということ。 ウルトラマンを絶対的なヒーローとして描くのではなく、 ウルトラマンが「何が正義なのか?」とフラフラと逡巡する表現を通して、 「反戦」というメッセージを込めたと説くくだりは、なかなか面白いです。 文中で、核兵器開発を「血を吐きながら続ける哀しいマラソン」と比ゆする 文章が出てきますが、原発、行き過ぎた経済競争などで苦しむ 今の日本もそうしたマラソンを続けているのかもしれません。 夏休みも近いし、親子で読んでみたい作品です。
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5つ星のうち 5.0
ウルトラマンに詳しくなくても十分楽しめる,
By ゆーぱ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ウルトラマンと「正義」の話をしよう (単行本)
子供の頃、特に難しいことを考えずに漠然と楽しんでいたウルトラマンシリーズ。しかし、その中でも印象深い作品というのはいくつかありました。初代ウルトラマンの「故郷は地球」「まぼろしの雪山」、ウルトラセブンの「第四惑星の悪夢」「ノンマルトの使者」・・など。それらはやはりメッセージ性の高い作品であり、子供心になんらか感じるものがあったんだなぁとあらためて気づきました。 本書は、全体を通してウルトラマンシリーズのエピソードを借りた正義論、という体裁ですが、ところどころ話がいい意味で脱線していきます。人間の持つ恨み、憎しみと言った心の闇、一神教や多神教といった宗教観、国家間の争い・・いずれも絶対的な正解は見いだせない困難な話題について、ウルトラマンシリーズを引きながら著者の論を展開しています。 特に画期的な発想や着眼点があるわけではありませんが、思考を停滞さえずに考え続けるきっかけは何処にでもある、と教えてくれる良書でした。願わくば、「正義」が対立する「悪」を駆逐するためではなく、弱者を救うという方向で進んで欲しいものです。
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