「第四惑星の悪夢」が収録されたVOL.11。しかし私としては「ノンマルトの使者」である。これがもう一度見たくて手に入れてみると、「第四惑星の悪夢」も入っていてラッキー。
「地球はノンマルトのものなんだ!」と切々と訴える少年。ノンマルトとはどうやら、人間よりも先に地球で(おそらく平和に)暮らしていた種族らしい。そこへ人間が乗り込み、共存どころか力を持たないノンマルトを海底へ追いやってしまったようだ。紛れもない侵略じゃないか…。
制作者の狙いは推し量れないが、この物語を「先住民の悲劇」と単純に結びつけることは、どうもしっくりこない。それは、ノンマルトという先住種の存在が、人間にとって「寝耳に水」であるという点だ。キリヤマ隊長も、ノンマルトの海底都市を目の当たりにして「そんなバカな」と動揺する。侵略したなどという歴史的認識は微塵もないのだ。果たしてノンマルトは、追いつめられた善良な弱者か、再び地球を制覇しようとする復讐者なのか。ノンマルトが一言も語らなかっただけに、そこがわからない。
海が大好きだったという真市少年の魂を、ノンマルトが利用したのだとしたら後者。自分たちの最後の望みを託したのなら前者、ということになるのだろう。