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ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫JA)
 
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ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

北野 勇作
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ここはウニバーサル・スタジオ。大阪をテーマにした楽しいアトラクションがあなたをお待ちしています。巨大タコが襲う水上バスの刺激的なライド、四天王寺の亀の池ではカメ型メカとザリガニ型怪生物の痛快なバトル、通天閣からは軌道上イカリングへの魅惑のツアーにお連れします。そして、阪神タイガース優勝を祝しての道頓堀ダイブも心ゆくまでどうぞ。いや現実には、人類滅亡まで二度と優勝できなかったわけですが…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

北野 勇作
1962年兵庫県生まれ。1992年、『昔、火星のあった場所』が第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2001年発表の長篇『かめくん』で、第22回日本SF大賞および「ベストSF2001」国内篇第1位を獲得。理系的なアイデアを叙情性に満ちた日常描写でつつんだ独特の作風が人気を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 257ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/08)
  • ISBN-10: 4150308985
  • ISBN-13: 978-4150308988
  • 発売日: 2007/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 628,956位 (本のベストセラーを見る)
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By 樽井 トップ500レビュアー
形式:文庫
 舞台は近未来の大阪。
 ここにウニバーサルスタジオという、アミューズメントパークがあります。もちろんのことながらUSJ、大阪ユニバーサルスタジオのもじり、だじゃれです。このだじゃれ、落語的にいうと地口は関西ではとても重要な要素で、これなくしては大阪では会話も成立しないのは皆さまもご承知の通り。ビジネスの重要シーンでも使うし、ことは大人の世界だけはなく、子供の世界にあっても、近畿地区でのいじめの原因の第一位は、面白くないから、です。大阪ではルックスもさることながら、会話や笑いのセンスがなければつきあう相手を見つけるのも苦労のし通しです。そういう関西、わけても現実の大阪をフィードバックして、ユニバーサルスタジオを最初のとっかかりと舞台としてだじゃれやジョーク、シチュエーションコメディ、パロディをこれでもかこれでもかと投入したのがこの小説です。
 故に主人公はいません。普通、小説といえば曲がりなりにも主人公があって、それがさまざまな経験や体験をつんで、その中で読み手が感情移入してゆくものと相場が決まっています。昔懐かしい起承転結ではないですが、そういうものです。そういうお約束がこの小説はありません。ウニの形をかたどったウニバーサルスタジオというアミューズメントパークを舞台にその観光案内や、内部スタッフの話、メタなレベルでの世界が本当に存在しているかいないかというSF的アプローチ、そういうものをやりながら、ケンタッキーフライドチキンでおなじみのカーネル・サンダースがテロリストとして活躍していたり、大阪の中心部の梅田の語源の埋め立て地の「埋めた」土地を逆手にとって、泥沼の中にカエル人間とヒトとの戦いが描かれていたり、エヴァンゲリオンのような巨大生物兵器として道頓堀のグリコの巨大ランナーが動いたり、もうこれでもかというぐらいパロディやアイデアが投入されています。
 そのアイデアの投入の中では、時間や話の矛盾や脈絡も完全に断ち切られています。短い章立ての中で話がつながっていたり、いなかったり、前とまったく矛盾したりということが他の北野作品同様に起こります。しかし、これが北野作品の特徴と考えれば北野テイストはあいかわらず健在です。そしてそれらのスパイスに自虐的な阪神タイガースネタがちりばめられています。
 ただ、そのようにあまりにも大阪的(こういうたとえがまた分からないかも知れませんが、吉本新喜劇よりも中島らもの馬鹿話よりもぐだぐだです)な作品だけに好き嫌いは非常に別れると思います。全然ダメじゃんという人もいると思います。けれど、樽井的にはプッシュします。
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新世界創造 2010/1/28
形式:文庫
一旦終末を迎えた後に、バイオテクノロジーを用いて新たな世界を創造する話。
バイテクによる天地創造・国造り神話だ。

短いエピソードが積み重なり、断片が示される。しかし、全体はひどく曖昧だ。
まさに、ウニの殻の内のような「やわらかさ」だ。

北野氏のこの曖昧な「やわらかさ」とバイオテクノロジーSFとの相性は抜群だ。

また、大阪テイスト溢れる作品でもあった。
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