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ウナギ―地球環境を語る魚 (岩波新書)
 
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ウナギ―地球環境を語る魚 (岩波新書) [新書]

井田 徹治
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『万葉集』にもスタミナ食として登場するほど古くから愛されてきたウナギ。日本は世界の七割を消費するが、世界的には資源の急減が危ぶまれ、ワシントン条約で規制されるまでになった。不思議な生活史、養殖とシラスウナギ・ビジネスの実態、欧州での資源管理の試みなどをレポートし、グローバル化時代の食と環境を考える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井田 徹治
1959年12月東京生まれ。1983年、東京大学文学部卒、共同通信社に入社。つくば通信部などを経て1991年、本社科学部記者。2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担当)。現在、科学部次長。環境と開発の問題を長く取材、気候変動に関する政府間パネル総会、気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミット(ヨハネスブルグ)、国際捕鯨委員会総会など多くの国際会議も取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 225ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/8/21)
  • ISBN-10: 4004310903
  • ISBN-13: 978-4004310907
  • 発売日: 2007/8/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 0.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 218,095位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
鮭の子供が、川に放流され、海で成長、再び故郷の川に戻り、そこで産卵、一生を終える映像は、よく放映されます。ウナギは、この鮭と逆の行程を旅します。海から川に上ってきた稚魚のシラスウナギは、川の生物を十分食べて10年前後で成熟、川を下り外洋に出て、故郷の海域で産卵、一生を終えます。謎だったその産卵場所を、広い海の中で突き止めた研究者達の話があり、そのひたむきさに感動を誘われます。ニホンウナギも、ヨーロッパウナギも大洋を何千キロも旅して、遠い海域で産卵していることが分かったそうです。
またそのウナギを人工養殖でふやすしている日本人の現状報告があり、まだ難しい点があるそうです。

本書の力点は、ウナギの資源減少問題です。減少の原因は、魚道を無視した河川改修とか、ウナギが棲息できない程の河川・湖沼の水質汚染など自然環境の破壊です。さらに別の原因は、稚魚が遡上するEU各国・日本・台湾・アメリカ・カナダなどの川で、シラスウナギが大量に乱獲されているためです。その稚魚は、中国に空輸され、そこで安い経費で大きく育てられ、蒲焼にまで加工されます。それを日本一国が輸入、ただただパクついているのです。輸入量が増えるほど販売単価は下がるし、安くなれば消費量は増え、それに供給するためにシラスウナギの乱獲が激しくなる。この悪循環の始まりは、我国民のウナギ大量消費です。われらの異常な食欲が原因なのは、マグロと同様ですが、資源管理機関があるマグロよりも、絶滅の危機はより深刻のようです。

なすべきは、昔の様にウナギを大切にしてありがたがって食べる気持ち、ムヤミに食べないこと。また身近な自然を思いやる気持ちで、ウナギが棲息できるように自然環境を元に戻す努力とのことです。
やさしい文で、気楽に読めます。初めにウナギの生息数グラフがあります。読後に、改めてそれを見ると、生息数0に向かう曲線の深刻さを感じます。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:新書
ウナギ目ウナギ科ウナギ属、親戚にはアナゴ科、ウツボ科、ウミヘビ科がある。炭火を団扇でたたく鰻屋さんの蒲焼から、本当の産地が不明のスーパーの真空パックに変化した蒲焼。いつでも安く食べられ、安易に考えると同時に、一方で鰻が生きられる自然を失くし、鰻の数を減らし、抗菌剤たっぷりの輸入加工鰻を食べるようになった。本書はそうした鰻の実態、鰻の生態の不思議さ、壮大な旅と過酷な一生、天然鰻と養殖鰻、シラスウナギ漁獲、孵化からの本格養殖への努力、そして中国、台湾のカネ勘定と密輸と抗菌剤、日本の鰻文化と自然破壊の罪という鰻に関する全てを教えてくれる。鰻好きの必読の書だ。日本の天然鰻の漁獲は1969年の3200tから現在は600tに。今では実に99.5%が育てた鰻である。その養殖の種苗になる深刻なシラスウナギの日本の漁獲は、1969年の151tから2006年の9tである。よって市場に出回るのは中国・台湾から80%、国産が20%の模様。最も重要かつ貴重な種苗のシラスウナギは、欧州でも亜州でもいくら国内法やワシントン条約で国際取引を規制しても密輸、密漁は絶えない。鰻の乱獲の他に、日本では更に水質汚染、河岸工事、ダム等の障害物、水力発電所のタービン羽等々で、遠く黒潮に乗ってやって来たシラスも日本の河川、湖沼で上れない、生きられない状況だ。鯨、鮪に次いでこのまま資源管理や鰻の保全に無頓着のままで大量の鰻を消費し続ければ、その批判とツケは日本人に必ず来る。安いからと言って産地偽装の鰻、マラカイトグリーン一杯の鰻は市場から締め出し、何とか昔からの利根川、霞ヶ浦、北浦の天然鰻がまた食せるようになることを期待する。それと長年非常に苦労を重ねているシラスに頼らない人工孵化からの鰻養殖成功に強く期待をしたい。多少高くとも冷凍パックでない鰻の蒲焼が食べたいものだ。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:新書
 1959年生まれの共同通信社科学部次長が2007年に刊行した、ウナギから地球環境を考える本。日本が世界最大の消費国であるウナギは、現在世界的に資源量が顕著に減少しており、絶滅危惧種指定すら検討されている。ウナギは外洋域で誕生し、淡水の川を遡って生育し、また海に帰って産卵するが、その生態には分かっていないことが多い。そのため、大量養殖や保護がなかなか進んでいない。減少の原因は複合的であり、魚道のないダム・河口堰・コンクリート護岸の設置、干潟・湿地の破壊、水質汚染・富栄養化・生物濃縮、更には地球温暖化に伴う気候変動も関連していると見られている。加えて1990年代、ニホンウナギの漁獲量減少が深刻化すると共に、中国・台湾で養殖されたヨーロッパウナギが大量に日本に輸入され、日本のウナギ消費は急増したが、それが世界的なウナギの乱獲・密漁・価格高騰をひき起こし、国際対立をも招いた。またウナギの国際取引の活発化に伴い、食の安全性の問題や外来種問題が生じており、トレーサビリティやフードマイレージ等への関心も高まりつつある。以上を踏まえて、著者は現在深刻化が指摘されている環境問題の殆どがウナギの生活に関連していること、日本はウナギの生態や養殖の研究では世界的な業績を出しながら、ウナギ保護の研究についてはおろそかにしてきたこと、世界最大の消費国である日本には、ウナギについて知り、国際的に保護する責務があることを強調する。ウナギにまつわる興味深い事実が分かると共に、グローバル化と環境問題の関連について多面的に考えるきっかけを提供する本。
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ウナギの未来
 著者は共同通信社で科学報道に関わってきたジャーナリスト。
 本書は、ウナギ資源の枯渇について解説した本である。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 志村真幸
ウナギを通じて地球環境を考える
かつては高級魚だったウナギですが、80年代頃から身近に売られるようになり、近時では絶滅さえ危惧されるようになりました。本書では、そんなウナギの生態を解明したり、養... 続きを読む
投稿日: 2009/5/2 投稿者: ほそみち
他国の動植物を危機に陥らせるほどのものでもなし
○食べて美味しいウナギはアジアに生息するニホンウナギ、ヨーロッパに生息するヨーロッ... 続きを読む
投稿日: 2009/1/8 投稿者: 光が丘
わかりやすい
本書の内容については今までのレビューにある通りです。
とてもわかりやすくまとまっていて、昨今の偽装問題の大きな参考になります。
投稿日: 2008/7/4 投稿者: ケムリタケ
ここがすごかった!ウナギの豆知識!!
ウナギといえば、やっぱり「土用の丑」にたべるもの、夏ばて対策として食べるものとして愛されています。私自身もうな丼が食べられるときにはもう本当にうれしいしそれでご飯... 続きを読む
投稿日: 2007/11/15 投稿者: 蔵前
このままじゃ、ウナギは絶滅だ!
... 続きを読む
投稿日: 2007/11/10 投稿者: 白ケチャップ
日本人のしてきたこと
考えさせられる本だ。マグロで起きたのと同じような事件をここでも日本の商社は起こしていたというのがよく判る。本当に利益追求しか頭になかったんだな、と思う。まず、商社... 続きを読む
投稿日: 2007/9/5 投稿者: chiro128
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