アマゾンでは新古で7,800円(2011年5月26日時点)でしかも出品者からしか購入できないとは...。
重版かかったから、沖縄の書店ではふつうに入手可能なのだが。
ということで、ごくふつうに沖縄で購入(定価1,890円)し一気に読了。
新聞連載の頃から毎週楽しみにしていたコラムを中心に一冊にまとめられたのは喜ばしい。
本土日本人には耳の痛い話ばかりかもしれないが、安保の義務である在沖米軍基地特に海兵隊基地の「返還」(著者のいうとおり、日米安保は本来的に日本本土防衛のためのものである以上「移設」ではなく「返還」が正しい。)には応じず沖縄に押しつけ続けて「安保ただ乗り」を続けているという多数の本土日本人の現実がある以上は仕方あるまい。
こんなかんじのことが書かれている以上、本土日本人の本書に対するリアクションが往々にして「黙殺」となるのは、本書がただの根拠なき感想文などではなく本土日本人の沖縄に対する植民者としての意識・無意識を細かに洞察・分析し次々と曝露している内容に信憑性がある証左であろう。
沖縄人による「植民地主義以降の植民地主義」すなわち「ポストコロニアリズム」対策の素晴らしい実践本といえる。
過激との評もあるようだが、著者の知念氏の友人の書いた「無意識の植民地主義」(野村浩也著・御茶ノ水書房刊)ほどではなく、この程度を過激と言っては現状の沖縄に関する提言としては何も書くことなどできまい。
いずれにせよ、アマゾンは本書のような優れた地域出版社刊行本の流通体制に関する拡充を図るべきだろう。