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ウォール街の大罪―投資家を欺く者は許せない!
 
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ウォール街の大罪―投資家を欺く者は許せない! (単行本)

アーサー レビット (著), Arthur Levitt (原著), 小川 敏子 (翻訳)
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

Publishers Weekly

   著者であるアーサー・レビットは米証券取引委員会(SEC)の委員長をもっとも長い期間務めた人物で、1990年代後半のインターネット・ブームの時期に株式市場を監督していた。アメリカの労働者が、株やミューチュアルファンドに数十億ドルをつぎ込んでいたこのころ、ビジネス界は、収益のほとんどをため込むための戦略を編み出し、それはますます不透明になっていった。レビットは平易な言葉でその戦術を明らかにすると同時に、ミューチュアルファンドや株式市場にどうすれば賢く投資できるかについて、詳細に述べている。

   彼のアドバイスは、明らかに規模の小さな個人投資家に向けられたもので、年次報告書から不法行為の手がかりを見つける方法、プレスリリースの読み方、信頼できる情報源からより多くの情報を引き出す方法が述べられている。その中に織り込まれているのが、レビットが監督していたSECの会議室で行われた議論の記憶である。エピソードの多くは、マーケットとそのたくらみのポイントを説明するためのものなのだが、その中の一部は、しばしば失敗や挫折について述べていて、妙に弁解がましい。とくに、最近の企業スキャンダル(エンロンやアーサー・アンダーセンなど)が、どこから始まったのかについて述べている部分では、無関心な議員、特別利益団体、貪欲なCEO、そしてなにより怠け者の投資家にすべて等しく責任を負わせようとしており、これら企業経営者の行動を犯罪行為とみなすことを避けようとしていることが明らかに見て取れる(つまるところ、彼らの多くが、レビットの友人や同業者なのだ)。

   最終章では、株の注文が出されてから買われるまでの詳細(「配管に注意しよう」)や、年金プランの構成(「あなたの401(k)を好調にする」)といった実践的で役に立つ助言に戻る。その中でもとくに「見せかけの利益に気をつけよう 財務報告書の読み方」は、読む価値がある。レビットによる「ミニMBAコース」は、彼が生涯かけて築いたコネクションについては抜きにするとしても、株式市場にわずかでも投資している人にとって、必読の書である。
Copyright 2002 Reed Business Information, Inc. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。



内容(「BOOK」データベースより)

実名をあげて、その闘いを描いた衝撃の内幕!「SEC委員長としての八年間、私は公正な市場を目指し、ひたすら走った。相手が一流企業のトップであれ、政財界の大物であれ、信念を曲げることはなかった」。誰が市場を歪めているか。

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5つ星のうち 5.0 生きた経済学の教科書, 2008/12/12
By 67001@厨マコト (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
アーサー・レビットはSEC(米証券取引委員会)の第25代委員長(1993年7月〜2001年2月,7年半の任期は過去最長)で,ITバブルという修羅場をくぐってきた.『ウォール街の大罪』はアーサー・レビットが平易な言葉で「株式投資」について解説する「個人投資家のための投資ガイド」であり,帯に書かれているウォーレン・バフェットの言葉「私が知る限り、小口投資家にとって最良の友は元SEC委員長のアーサー・レビットである。彼が目指したのは、大口、小口を問わず投資家の利益に奉仕する市場であり、その信念が揺らぐことはなかった」がそれを証明している.

本書の内容は,自分を信じる,投資信託の罪,アナリスト,インサイダー情報,財務諸表の読み方,コーポレート・ガバナンス,401kと幅広く,特に貸借対照表,損益計算書,キャッシュフロー計算書の読み方を解説する箇所は有益だ.また,ストック・オプションの費用化に対するIT企業からの攻撃,公平情報開示規則に対する証券業界からの攻撃,監査とコンサルの分離に対する会計事務所からの攻撃などをめぐる話では,一流企業のトップや政財界の大物の実名を出して批判し,公正な市場を目指し「誰が市場を歪めているか」を明らかにする.本書はアーサー・レビットにしか書けない「生きた経済学の教科書」である.

(先日,そんなアーサー・レビットが「時価会計凍結」に対し「時価会計は透明性を高める」と反論し現行の会計原則の維持を支持した.個人投資家の見方であるアーサー・レビットとしては当然の反応だろう.「時価会計凍結」を支持する人は今回の金融危機を「経営者の視点」のみから見ており「投資家の視点」から見てない.ファンダメンタルズを重視する個人投資家は,チャートよりもアニュアル・レポートの方をより重視する.もし,時価会計を凍結して,財務諸表の内容が信用できなければ,ファンダメンタルズ派の個人投資家は株式を購入できなくなってしまう.そうなれば投資が減り,現在の金融危機はさらに悪化すると思われる)
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アメリカ資本主義の本質, 2004/8/6
By 中村 - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
   個人投資家の為の投資指南書として書かれた筈の、この本。コーポレート・アメリカが、権力にモノを言わせて株式市場を如何に歪め、投資家を欺いているかを、SEC(証券取引委員会)委員長としての経験を交え、実にリアルに、関係する政官財の壮絶な戦いを通して描いている。

   経済不況と企業不祥事に喘ぐ日本は、近年、大幅な商法や会計基準等の改正を行い、経済経営環境を大きくアメリカ型に切り替えた。そのモデルが、如何に、生臭い戦いの中で生まれ、未だに未解決のまま、アメリカの企業社会を動かしているのかを、コーポレート・ガバナンスの観点から的を絞ってこの本を読むと実に面白い。

   ストック・オプションの費用化に対する強烈なIT企業からの攻撃、公平情報開示規則に対する証券業界の反撃、会計監査とコンサルタント業務の分離に対する会計事務所の猛反撃等等について政界の動きを交えながら実名で語っており、また、企業の社外取締役と監査委員会制度が、如何に、機能不全の状態であるのか等、現状の生きたコーポレート・アメリカを語ってあまりある。

   著者が投資家の為に闘った、正確な企業の情報開示と説明責任が果たされる日は何時のことか。 終始、ウォーレン・バフェットが著者をサポートし助けていたのが興味深い。  

   

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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 公正(フェア)な市場を護るために, 2003/9/27
By カスタマー
米国証券取引委員会(SEC)の前委員長による暴露本です。ブローカー(証券会社)、投資信託(ファンドマネージャー等)、アナリスト、会計事務所等々、悪い人達がたくさん出てきます。
レビット氏がフェアな市場を護るために、こららの悪者たちと戦い、時には勝利し、時には妥協を強いられた様子が描かれています。

個人投資家が如何に騙され損をしているかわかります。SECが強大な権限で市場を取り締まっている米国でさえこの状況です。日本は悪者のやりたい放題なんでしょうね。代表的な会計操作の手口なんかも解説してあるので勉強にもなります。

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