今のような超低金利時代に自分の貴重な人生を豊かにするために,ある程度のリスクをとって金融資産を増やそうという人は少なくないし,それは,ごく当然の流れとも言える。しかし,株式であれ外貨預金であれ,リスク商品に投資をするということは,世界の金融市場で何100億円という資本を動かす名うての輩と同じ土俵で戦うことなのである。そして,多くの個人投資家がこの戦いに勝つために多くの市場理論や儲け方について書かれた著作を読んだり講演会に出掛けたりして勉強する。しかしながら,株式を高値買いしたり,底値で損切りしてしまうなど,多くの個人投資家が手痛い失敗を経験しているのである。失敗する理由の一つとして,リスク性のある金融商品に資産の一部を投資する人の多くが市場での経験が不足しているということがある。そのために瞬時にして変わってしまうことのある市場の流れを敏感に読みとれないのだ。また,その時々で風潮される色とりどりの相場の予想や説は,多くの投資家の心をつかむことがあり,時には半永久的な真理を示しているようにも思えることがある。しかし,一時的には有効でも永遠に続くことはない。個人投資家は擬似的であったとしても市場経験を積み,様々な理論に対する批判精神を持つ必要がある。この本は,その両方のニーズを満たしてくれる。アメリカ市場での話ではあるが日本の投資家にもそれはすべて有効である。
以上のように本書は十分にお薦めできる書籍だが,最高ランクとは言い難い。海外のビジネス本にありがちなことなのであるが,説明があまりにも丁寧すぎて,時々回りくどく感じることがあるからである。 (経済評論家・ジャーナリスト 佐藤 治彦)
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特に過去の株価パターンから将来の値動きを予測するテクニカル分析には
強烈に反論していて、著者の考えとともにそれを裏付けるデータもあり
説得力がある。
またファンダメンタル分析に関しても様々な研究により、信頼できないことを
実証している。
著者の論ずるのはどの方法を用いても、長期的に市場平均を持続して打ち負かすことは困難である。よって分散投資による長期投資をすすめている。
この本は個人で長期投資をする人には必読の書であろう。
著者の意見に賛成する人はもちろん反対する人も読んでおいて損はないだろう。
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