タミヤ1/72ウォーバードコレクションに零戦五二型が加わりました。他社を圧倒する素晴らしい内容となっています。
まず、コクピットの精密さに感動しました。エッチングもレジンもない普通の1/72大戦機プラモで、ここまで細かく再現されたコクピットは見たことがありません。小さくてもタミヤの熱意が伝わってきます。塗り分けるうちに搭乗員の存在を感じて、50過ぎの胸が熱くなりました。
定番だったハセガワと比べると、カウリングの直径と奥行きは、いずれもハセガワと同じ大きさです。平面形ではハセガワ、側面形では本キットの方が、先端への絞り込みはきついのですが、上下左右のRなどをあらゆる角度から眺めても、実機との明らかな違い、小さな瑕疵さえ分かりませんでした。プロペラ調速用槓桿の切り欠きや、キャノピー前端からの複雑な起伏も見られます。スピナーはハセガワより小さく、三菱製の標準タイプのようです。プロペラは3翅一体で、とても薄くて、形状も正確に仕上がっています。胴体と主翼はピッタリ接着できますが、僅かでも隙間が開いていると、部品C10はカウリング下端も兼ねているので、最終段階でカウリングと合わなくなります。
胴体は日の丸付近がハセガワより引き締まり、逆に主翼付け根が太いこともあって、見る角度によってスマートだったり肉付きが良かったりする、五二型らしい絶妙のバランスが感じられます。五二型甲には作れませんが、主翼も正確な断面形、翼端捻り下げまで再現、強弱を効かせた凹線パネルラインと、一部の外板は一段上げて実感を高めています。主翼上部品の翼端は接着面ではないのでご注意下さい。断面形に合わせて湾曲した主脚収納庫の上面、主翼下面から胴体下面へ繋がる膨らみ、着艦フック部の蓋、いつもの切り欠きではない薬莢排出孔、主脚カバーの微妙なカーブなど、裏返さないと見られないところにも、ハセガワにはなかった発見がいっぱいです。部品A33は紛失しやすく予備が欲しいと思いました。
デカールは隼鷹搭載機など3種類です。キャノピーマスクがないのは残念。水平尾翼と脚周り、コクピットなどは別ランナーになっていて、今後の展開も楽しみです(゜▽゜*)プラモ好きの素人のレビューなので、見落としや勘違いがありましたらご容赦下さい。