活字は大きめで読みやすいです。
ただ、厚い紙を使っているのもあって、背の幅が2倍くらいになり、お値段も少々アップ。
それでも、絶版になっていた本作が三部作の装いでの登場とはうれしい限りです。
いっぱい人が死ぬし、酷い描写もそこかしこにでてきますが、読書をじっくり楽しむにはよいお話しです。
ウォーハンマーFRPをプレイされている方や面白いファンタジーを求めている方に強くお勧めします。
原文に手直しがされてないのであれば、訳文の完成度では以前の角川版にも落ち度はあるようです。
が、このHJ版も威張れるほどではありません。訳が固いし、日本語としての魅力に欠けるんだなあ。
なにより、訳者間の連携が上手くいってないのか、文体がばらばらだったりしてていかんであります。
あと、固有名詞の訳し方は角川版のほうがしっくりするんだけど、好みの範疇かしら。
ただ、表紙はいけません。
BL社版のカバーデザインに基づいて、統一感をだすのも良いのですが、
クリステル・スヴェーンが間違えて黒髪に描いてるし、うーん…。
やっぱり頑張ってオリジナルにしてほしかったなあ。角川版に負けてます。
それから、登場人物紹介のあとに付け足した『ウォーハンマーの世界観』もいけません。
ウォーハンマーを知らない人に、という親切心からでしょうが蛇足の感は否めませんし、
なにより「 (笑)」とか入れているあたり、根本にあるふざけが感じられてとても不愉快です。
アマチュアリズムは捨てて、真面目に仕事をしてほしいです。