内容(「CDジャーナル」データベースより)
一部の音楽ファンにだけでなく、現代作曲家として、異例なほどのポピュラリティを獲得した武満徹のフルート作品集。彼を敬愛するガロアがアルト・フルートを多用し、独自の豊かな世界を展開。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
アルバム・タイトルにもなっている「ウォーター・ドリーミング」を聴けば、十人中八人位の人は、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」を思い起こすに違いない。甘美かつ穏やかでありながら、研ぎ澄まされた繊細さが印象的な楽曲である。変ホ(Es)、ホ(E)、イ(A)の三音(SEA)をモチーフにした「海へ I」は、81年にアルト・フルートとギターのために書かれた、蠱惑的な“タケミツ・トーン”確立期の作品であるが、その編曲版である「II」と「III」の計3ヴァージョンが一枚のCDにまとめて収録されている点も、ファンには見逃せないだろう。フラッター・トゥング奏法のような特殊奏法でも、決して美感を失なうことがないガロワの豊麗な演奏が素晴らしい。武満という選り抜きの素材を前にして、ガロワという国際級のシェフがかくも見事に腕をふるうと、これほどまでに芳醇な味わいが引き出されるのかとあらためて驚かされたディスクである。 (満津岡信育) --- 2000年06月号