縁あって元日本海軍のおじいちゃんと知り合って、40年ぶりにウォーターラインシリーズに取り組み、今では、すっかり造船の虜になっています。毎日、虫眼鏡を覗いています。本当に楽しいなあ!
軽巡洋艦は初めてで、そうだとすれば最後の大和と行動を共にした矢矧かなと思って、このキットを選びました。箱絵もかっこいいからね。315番なので(番号が大きいので)新しいキットかと思って買ってしまいましたが、後で調べてみると1972年製。ウォーターラインシリーズ初期、黄金時代のオールドキットらしいです(1971年にスタートして、1972年には主要艦船が出揃ったそうです)。
製品の番号は、後年になって戦艦100番台、航空母艦200番台、巡洋艦300番台、駆逐艦・潜水艦400番台などと付け替えたらしいです。うーん、知らなかった!(何かリニューアルキットとオールドキットの区別方法はないのかなあ。値段もあんまり変わらないし、よく分からんよ。)
インターネットでいろいろ造船のプロの制作記事を読んでみると、オールドキットなので、考証的な「間違い」もあるらしいです。でも、しかし、私にとっては大満足なキットでした。何しろ作っていて楽しい。ストレスがない。毎日1,2時間、休日2日間は5,6時間かけて、9日間で完成しました。この前がフジミの航空母艦の赤城だったので、何と作りやすいことか!!そのまま素組みで作りとたぶん4、5日で竣工したでしょう。でも、マスト類を真鍮線に変えたり、錨鎖を金属チェーンに変えたり、少しだけ信号線を張ったりと、ちょこちょこといじって、自分なりの至福の時間。おおいに楽しめました。本当にタミヤ製のキットは、よくできているなあと痛感!
安心してお勧めしますが、以下、制作していて気付いたことを少し書きます。もちろん造船の匠や考証派の近代モデラーの方々には不要ですから、すっ飛ばしてください。素人くさいと怒らないでくださいね。あくまで素組みレベルの初心者のレビューです。
<すごいと思うところ>
(1)設計図がすごく分かりやすい。9パートで完成しますが、たとえば部品の接着の順番など細かい注意点も書いてあります。部品を付ける場所も不明なことがない。矢矧の歴史も読み応えがあります。(2)部品数は少ないですが、無駄なく、きっちりとしている。マストが繊細なのは驚きです。またボートダビットの取り付けが航海中と戦闘中(停泊中)とで選択できるのにも感心しました。全体的にシンプルですが、必要十分な感じです。
<気を付けるところ>
(1)本体の前部の機銃座(部品番号58番)をつける場所に必要のない突起が出ています。これは不要なのでカットしましょう。(2)本体後部に裏から穴を開ける場所が2カ所あります。喫水板を付ける前に気をつけて開けておきましょう。(3)本体後部の爆雷投下軌条(部品番号62,63)の取り付け位置が設計図では分かりにくいです。表面の図面等で確認しましょう。(4)リノリウム押さえとか舷外電路とかモールドが細くて頼りないです。が、私的にはヘタにいじらず、キットを楽しみました。(きっと匠たちは付け替えるのでしょう。)(5)主砲(部品番号34)が曲がりやすいです。取り扱いに注意しましょう。(6)さすがに金型が古いためか、バリ(プレス時にはみ出した不必要な素材)があります。部品番号53とか、慎重にバリをとりましょう。
<お勧めの技>
矢矧の制作に限りませんが、ひとつだけ私のお勧め技術を披露します。それは、艦載機の日の丸の書き方です。伸ばしランナーで1〜2ミリの丸棒を作って、断面をきれいにして、塗料を薄く付けて、スタンプして日の丸を書きます。白い縁取りの赤い日の丸も割とうまく書けます。エッチングパーツを使わない、手塗りで作っている私は、最近このスタンプに切り替えて、デカールは使っていないです。(拙いイメージを載せていますから、製品のシルエットを知るというぐらいの気持ちで観て下さい。)
ともあれ軽巡洋艦の代表艦船として、矢矧は外せないと思います。手元の連合艦隊に加えてくだいね。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。造船の楽しい気持ちが伝われば、嬉しいです。