旧版(米GEFFEN 9 24233-2)と1曲目"watermark"で比較して聴いてみました。
新版は収録レベルが高く、中域(以上)の解像度が高い印象です。旧版は解像度は甘いですが、なんというか安心できる滑らかさ、柔らかな音色です。
問題は低音です。本曲には腹にズシンと響くような強烈な低音が入っており、オリジナルアルバムが出た頃はオーディオ愛好家の間で低音チェックに使われたものでした。今回の新版は、この低音がかなり減らされてしまっており、腹に響きません。これはショックでした。前記した音色の違いは低音の扱いの違いも大きいように思います。
時代のせいなのかもしれません。今や大きなスピーカで低音再生を重視する時代ではないですからね。そういう意味では今回のリマスタリングの方向性は間違ってはいないのかもしれませんが、本アルバムの大きな魅力のひとつが失われたことは残念でなりません。
失われたものと、得たものと。星の数は自分の中でのその比率です。