日常の仕事や教育の現場で使われている言葉を著者から見えるシリコンバレーのカルチャーの視点で定義している本です。
・文系=管理職の世界、東海岸「コンピュータは体制側の管理のためのツール」
・理系=技術者の世界、西海岸「PCやインターネットは個に力と自由を与えてくれるもの」=シリコンバレーの技術者の眼を理解するためのポイント。
・事実に基づく意思決定 vs. 政治的思惑に基づく意思決定
・事実に基づく意思決定は階層構造を覆す。つまり、科学は政治に勝る。
→反体制的なニュアンスはシリコンバレーの個性だそうです。福沢諭吉の「ペンは剣よりも強い」の言葉を連想させます。
ハッカーとベンチャーをつなぐ論理:「好きなことをする」「やりたいことをして暮らす」自由を得るために人生のある時期にベンチャー創造に関わって成功し、経済的自立を勝ち取ればあとは一生、自分が作りたいものをつくりながら自由に生きていく権利を得る。
パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る→変化の予兆が感じられる→先手先手で手が打てる。変化に取り残されると、今までの技術が陳腐化する→企業倒産。
→なるほど。ハッカーとベンチャは実は関連性があるのですね。パラノイアは聞いたことが無い言葉ですが真理です。
理想のチーム構成:最低限必要な三位一体=情熱を持ったリーダー + タフな技術者 + 経験豊富なビジネスパーソン
チームワークは木(TREE)にようなもの。
根っこ=相互の尊敬/信頼+目標の共有。幹=コミュニケーション。
Aクラスの人は自分を高めるためにAクラスの人と仕事を一緒にしたがる。→採用の連鎖が起こり、優秀な集団が出来上がる。
Bクラスの人は自分に不安があるのでCクラスの人を連れてくる。
チームの理想は少人数=ランチテーブルを囲める規模が最適。トップ含めて自分で動く贅肉の無いチーム作り。些細なことは「誰がやるのか」と言っているより、自分でさっさと片付ける。=行動重視=マイクロマネージャー。
「考えて人に指示するだけの人がいるのは良くない。
→チームワーク論は世の中に満ち溢れていますが、著者の眼を通すと新鮮な「気付き」が得られます。
アップルの社風は「第3のリンゴ」の気概。アダムとイブ:人間の神からの自立。ニュートン:科学の革命
プロダクト(製品)の差別化=ハードウェアでの差別化は、2倍優れたものを作れるのが精一杯。でも6ケ月もすれば皆に追いつかれる。でもソフトウェア、GUIは他と差別化できる可能性が残っている。細部に対する強迫的なこだわり=マイクロマネージャー、でも何に自分を集中し、何を放っておき、何を他人に任せてその決定権を委ねるか、そういうことに対して賢くならなければならない。
→ジョブズ氏が亡くなってますますアップルは注目されていますが「第3のリンゴ」のたとえはオシャレです。
まだまだ参考になる言葉はたくさんありますが、印象に残ったものを紹介しました。