本書によれば、全世界の障害者の数は5億人以上にのぼる。アメリカでは人口の20%近く、ヨーロッパでは10人に1人がなんらかの障害を持っている。アメリカにおいては、少数派人種最大のコミュニティーである黒人よりはるかに大きなコミュニティーとなっており、そのすべてがWebアクセシビリティに問題を持っているわけではないが、それでも非常に大きなコミュニティであることに変わりはない。
障害を持つ人々にとって、Webは生活をより便利にする手段であり得るにもかかわらず、複雑化するWebデザインによって、実際には非常に不便なものになっている、と著者は指摘する。すべての人に便利であり得るためには、アクセシビリティを意識して制作しなければならない。そのためのガイドライン、コーディングの方法、ツールや注目すべき技術を紹介したのが本書である。
Web制作者にとって、ここで言うアクセシビリティは、デザインとトレードオフの関係にあり、時として独創的なデザインや機能の足かせとなるかもしれない。しかし、すべてのユーザーに本当の利便性を提供するには、少なくとも常に意識している必要があるはずだ。Web制作に携わる人、特に公共性の強い仕事に従事している人にとっては、Webのバリアフリー化はクリアされるべき課題である。まずは、本書を通じて課題の本質をつかんでいただきたい。(大脇太一)
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最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
本当にすべての人に優しいのか。,
By Mana (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ウェブ・アクセシビリティ―すべての人に優しいウェブ・デザイン (単行本)
本書は、アクセシビリティ以前の問題として、サンプルとして掲載されているHTMLの記述に難がある。HTMLの文書構造が根本的に誤っていたり、要素の省略を 行ったりと、CSSでデザインする際には「優しくない」設計になっている。 また、翻訳した時期も遅かったのか、本書の中で推奨されているHTMLバージョンは HTML3.2またはHTML4.0である。HTML4.01ならまだしも、HTML4.0はあまりにも 時代遅れ。内容が古いので、本書の価値は半減される。 ただ、本書の中で参考になったのは、法規制、政策、標準規格についてのリソースが 掲載されていた事だ。ただし、日本以外の国での事例である。 本書は内容が中途半端で高価だから、アクセシビリティについて知りたいのなら
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