読みやすさの理由の1つは、そのユニークさにある。「我々製作者はウェブページを『卓越した著作物』だと思っているが、ユーザーから見た場合、これらは『時速100キロで疾走する車の窓から見る看板』というほうが実情に近い」という表現は、制作側がどんなに細かなところに配慮してページを作っても、見る側は斜め読みをしてすぐに別のページへ飛んでいってしまうという実情を的確に表している。制作者側が、インパクトの強い、ぱっと見てわかるページを作るために最大限の努力をしなければならないということをあらためて考えさせられる。
また、本書では箇条書きが多用されている。著者が何らかの結論を述べるとき、理由を必ず箇条書きにし、その解説を数行ずつ加えるという方針を貫いている。見やすいので、結論とその理由がはっきり理解できる。
本書は、ユーザーの立場に立ったウェブユーザビリティについて、制作者側が今まで考えたこともなかったような事実を考えるきっかけとなるに違いない。今までウェブ制作にかかわってきた人も、「ウェブユーザビリティ」という言葉を初めて知った人も、気軽に読み進められるおすすめの1冊である。(上野祥子)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
翻訳がお上手な中野さん,
By カスタマー
レビュー対象商品: ウェブユーザビリティの法則―ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは (単行本)
おもしろいし、楽しいし、参考になった。もちろん、原書が優れているんだろうけど、中野さんっていう人の「翻訳力」が素晴らしいと感じた。ネット関係の翻訳本を読むと、ハッキリ言って、「読みづらい」ものが多い。英語を読めて訳せて、ネットにも詳しい人が書いてるんだろうけど、同文末、同口調の連発文体は日本語そのものの基礎に???がつきます。読んでいて疲れる「ネット関係の翻訳本」が多い中で、この「中野さん」の訳は見事。相当な実力の持ち主なので、中野さんには、もっともっと多くの「ネット関係のアメリカ本」を翻訳して、世の中に出して欲しいと思う。出版社の方へ!もっと中野さんに翻訳を依頼して、中野さんを大金持ちにしてあげて下さい。彼女には実力があります!!・・・俺は彼女の従兄弟でも親戚でもないよ。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ユーザビリティ系書籍の中で一番,
By こうぢ (名古屋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ウェブユーザビリティの法則―ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは (単行本)
ウェブユーザビリティ系の本はたくさん存在するが、数ある中でこの書籍が一番わかりやすいと思います。他の書籍は、無理に創作した難しい専門用語を駆使して、いかにも高度なことを教えているような印象があるが、この書籍では、ユーザビリティとはもっと身近で何気ない気遣いなのだ、ということが感じ取れる。訳本なので仕方が無いが、残念なのはサンプルとして登場するサイトデザインが全て英語であることだ。日本語のサイトのユーザビリティは英語とは多少異なる部分があるので、その点についてだけは他の日本人の著作によるユーザビリティ本に頼るしかない。一般的に専門知識を必要とするので無い限り、ユーザビリティ本はこの一冊で充分だと思います。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
サイトユーザビリティの考え方,
By dave310 (L I Y) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ウェブユーザビリティの法則―ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは (単行本)
サイトのユーザビリティを評価する場合どの視点に立って評価するかが非常に問題となる。この本はあくまでもエンドユーザの視点に立ちつつ事例を通して解りやすく解説している。中でもナビゲーションについては、実に細かく解説があり、その結果どのような事になるかが良い例・悪い例ともに表されている。実際この本の大まかな項目を抜粋してサイト診断に使用すれば、よく見かける10万前後のサイト診断サービスに匹敵することだろう。さて内容で特出する点は、サイト制作を請け負う業者やデザイナー或いは自社内のサイト担当者達の思考が見透かされている点である。あなたがそのような関係者ならきっと「ある・ある・ある」と相づちを打つことだろう。このようにただ単にユーザビリティの解説に留まらずユーザビリティテストの方法やどのように“関係者”が考えていくべきかの方向性にまで触れているところが他の解説本との違いだろう。
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