本書では、著者いわく「ウェブのイタい人たち」が起こした事件、
例えば吉本ばなな氏やKDDIの事件などたくさんの事例をもとに、
むやみに自分をウェブ上で公開することの無意味さ&危険性を指摘。
また、ウェブに対する過度な期待に警鐘をならす。
著者の指摘は、基本的にはまともだと感じました。
ただ、かなり挑発的かつ辛辣な表現なので、本書が指している
“イタい人”でなくても、気分を害する人も多いと思います。
世間的には大げさなネット礼讃や持ち上げ本の方が多いと思うので、
反作用としての存在意義は大きいのではないでしょうか。
ウェブの中では、なんだか感情面が増幅されますよね。
この書籍ではなく、別の、例えば小説や漫画などのレビューを見ても、
通常、対面では言えないようなキツイ物言いのレビューがあったりします。
掲示板やニュースサイトのコメント欄などを見ても、
なんともまぁ、うまいこと傷つけるものだ、と妙に関心するくらいのものもあります。
それが個人ではなく、ひとつの集団として起こることがありますよね。
そのような状況に不安を感じていたので、本書の指摘にはうなずけるところがありました。
星3つとした理由は、下記のとおりです。
・言葉が挑発的すぎる(それが本書の売りかもしれないが)
・第5章のロスジェネの項が感情的。必要性が?
前著の方が良かったかな。
でも、年1冊くらいのペースで読みたい。
かの英文学者いわく、
「最初は人間が道具を形作る。その後は道具が人間を形作る」。
試されているのかもしれません。