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ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書)
 
 

ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書) [新書]

池田 純一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

「ウェブ」と「アメリカ」を考えるための新たな基本書の誕生。批評の新次元を開く待望の書。

著者の池田純一氏は、デジタル・メディアの黎明期からの専門家であり、コロンビア大大学院で公共政策・経営学を学びました。ニュースや事象をいちはやく分析、ウェブと社会の関わりを洞察するブログ「FERMAT」(http://www.defermat.com/)は、高い評価を集めています。
●Apple、Google、Twitter、Facebookは、なぜアメリカで生まれたのか?
●Googleを支える思想とは何か? それはこれからどこに向かうのか?
●FacebookとTwitterの本質的な違いはどこにあるのか?
●ウェブの展開は「ソーシャル」という概念を、どう再定義していくのか?
●ウェブによる国際化(全球化)に、ビジネスマンをはじめとして人々はどう対処していったらよいのか?
これらの問いに答えながら、本書は同時に、「ウェブはアメリカの文化的伝統を、いかに継承・具現しているのか。社会の変容にどう寄り添い、国境を越え、結果として世界を動かしていくのか?」という壮大な問いに、歴史、社会、経済、思想、工学、建築、デザインなどの分野の境を超え、端正でやわらかな文章で語っていきます。

ウェブが抱いてきた夢=「構想力」の源流をたどり、ゆくえを探る、斬新かつ根源的論考です。

内容(「BOOK」データベースより)

ウェブは、アメリカのプログラム(文化的伝統)をいかに継承・具現し、社会の変容にどう寄り添うのか?歴史、社会、経済、思想、工学、建築、デザインなど分野の境を超え、その「構想力」の源流をたどり、未来を語る、斬新かつ根源的論考。

登録情報

  • 新書: 320ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/3/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062880938
  • ISBN-13: 978-4062880930
  • 発売日: 2011/3/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
講談社現代新書は、いい新書シリーズなんだけど、IT系にはあまり力を入れてなかった気がするが、これは違う。というか、講談社現代新書ならではの視点で、ソーシャルメディア全盛のアメリカを描いている。

19世紀のアレクシ・ド・トクヴィルから21世紀のマーク・ザッカーバーグまで、ソーシャルメディア全盛のウェブ現在から遡り、ハッカー文化、さらにアメリカ合衆国の成り立ちまでを、単なる情報技術の視点からだけではなく、歴史や文化を踏まえた社会批評は、他のソーシャルメディア取り上げた新書とはひと味もふた味も違っている。

いやぁ、本当に面白かった。ウェブの現在を論じるのに、ハッカー文化まで遡ることはよくあることだけど、この本の帯にもあるように「なぜ、Google、Apple、Facebook、Twitterがなぜアメリカで生まれたのか?」をここまで多様な視点から描いた本は読んだことがなかった。

しかし、こういう本はアメリカの内部からは書かれることがないのではないか。アメリカの内部にいては気づかない視点が、この本にはあるような気がする。

とても面白い本だった。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naichi トップ500レビュアー
ウェブからソーシャルメディアへという大きな流れを、アメリカという切り口で描いた壮大なスケールの一冊。アメリカがまだ新興国であった19世紀まで遡り、視点としては社会、思想、コンピューター、メディアまで多種多様。時代や分野を縦横無尽に駆け巡りながら、現在との間に明確な補助線を引いている。こうして見ると、今のソーシャルメディアを中心としたウェブ社会の姿が、必然のように思えてくるから不思議である。

◆本書の目次
プロローグ
第1章:ウェブの現在
第2章:スチュアート・ブランドとコンピュータ文化
第3章:Whole Earth CatalogはなぜWhole Earthと冠したのか
第4章:東海岸と西海岸
第5章:Facebookとソーシャルネットワーク
第6章:アメリカのプログラム
第7章:エンタプライズと全球世界
第8章:Twitterとソーシャルメディア
第9章:機械と人間
エピローグ

通常はブラウザー以上のレイヤーでしか語られないソーシャルメディアを、OSのレベルから問い直した論考とでも例えれば良いのだろうか。そのOSこそが、アメリカ社会のメカニズムに該当する。アメリカ社会に特徴があるとすれば、それはどこかで信じたもの、考えたものが実現すると思われるところにあるそうだ。ダーウィンの進化論を否定したアメリカでは、進化は自然におこるものでなく、人間の意志として行われるという意識が根強いのだ。それゆえに、アメリカというプログラムはハッキングされ続け、状況に応じて更新・改変がされ続けている。その大きな流れの中のプロセスの一環として、現在のApple、Google、Twitter、Facebookが存在している。

一方で、日本というOSをバックボーンに持つ我々はどのように考えたらよいのだろうか。もちろんOSが違ってもソーシャルメディアは機能する。ただこの全球時代に鎖国時代のようなスコープでものを考えても、生み出される社会変革は小さく、先行きは暗い。アメリカの統治構造が州と連邦の二層構造であり、その拮抗を基盤にしながら変化が起こってきたように、日本的OSとアメリカ的OSの間をゆらぎながら、可塑性を持った変化を生み出して行くのというのが、今後のベターな在り方のように思う。

今回の3.11という出来事は、確実に日本をアメリカ的OSの方へと誘っているように思える。「pray for japan」という号令のもとに社会に参画し、助け合いながら復興への道を思う気持ちは、Googleの「世界中の情報を整理する」や、Facebookの「世界を透明にし、良き世界を実現する」というミッションに近しいものではないだろうか。違いは日本ではエンタープライズ中心の動きより、個人としての動きの方が目立っているということだ。

著者は、今のようなプラットフォーム全盛の時代には、クリエーター、プレイヤーという役割よりも、場を構築するアーキテクトの担う役割の方が大きいと主張する。その中で印象的だったのは以下のフレーズ。

アーキテクトとしての役割を担うことが求められるビジネスマンは、場をどのようなルール=統治様式のもとで治めたらよいか、にこそ知恵を絞らなければならない。どのような場を設定するかという課題は、どのような都市を作りたいか、その都市をどのように構築したいかという建築家や政府関係者の課題と同類のものである。だから、今後のウェブの構想力を捉えるためには、実は、社会に関わる思想や哲学に関心を寄せる必要が、これからのビジネスマンには出てくる。

3.11が引き起こしたのは、従来進行しつつあったパラダイムシフトが加速しているだけなのか、それとも別の方向に舵を切り替えたのか、思想、批評における当面の変化にも注目していきたいと思う。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gomanjp
Amazonが確認した購入
まずタイトルがいけない。
「ウェブxソーシャルxアメリカ」
これは誤解を生む。売れるタイトルをつけたのだろう。
帯に記されている文章こそがタイトルにふさわしい。
「Google, Apple, Facebook,Twitterはなぜアメリカで生まれたのか?」
アメリカという国の歴史と特性を紐解きながら、それをウェブの歴史と折り合わせ、どうやって現時点までアメリカにおけるウェブがたどり着いたかを説明した学術的な一冊。
ビジネス書ではない。
タイトルから想像しがちな、ここ最近のアメリカのソーシャルメディアのトレンドや事例紹介などの実用的な本では全くもってない。
そして何より難しい文章が続く。
例えば(以下抜粋)
「経緯はどうあれウェブが遍在化してしまう社会の中にある当のウェブ自体は、今後、それ自身の持つ可塑性の下で漸次実現される可塑的な自由を、それこそ一歩ずつ拡張させるところでこそ、意義を持つのだろう。」
前後の文脈はもちろんあるが、こういった文面が続くことを覚悟で読まないと、途中で本を置くことになるであろう。
出てくる単語や名前の例として
カウンターカルチャー、トランセンデンタリズム、プラグマティズム、トグヴィル、ヴィーゴ、

著者自ら「今後のウェブの構想力を捉えるために、実は、社会に関わる思想や哲学に関心を寄せる必要が、これからのビジネスマンやエンジニアには出てくる。経営学を学ぶだけでは全く足りない」と述べているように、科学、哲学、社会学、経済学、歴史など様々な観点からアメリカのウェブの発展をそれこそ建国の1776年から遡って説明していく。
テーマが壮大すぎるために、途中脱線も多く何を語ろうとしているのかわからなくなることもあるが、逆に遡って説明するが上に、面白い視座もある。

例えば、
Google, Facebook, Apple を真善美というメタファーに置き換えた点。
Googleは真、Facebookは善、Appleは美というように。
これらの企業の思想的背景はこの本を読めばよくわかる。特にFacebookのザッカーバーグとローマ帝国の結びつきは興味深かった。

その他ウェブの近未来のキーワードは、「遊戯性」と示唆した点。人間と機械の協同で、従来のルールや制約からはなれ、世の中をよくすることができる。
アメリカには「世の中をよくする」make better する魂が存在しているが、その背景がよく説明されている。

著者はユリイカなどに寄稿しているだけあって、実用性というよりかは思想的な学術書であった。
しかしウェブの本質や多くのトレンドを生み出しているアメリカの思想を知る事は、ビジネスマンにとってもきっと役に立つであろう。
ウェブビジネスに関して興味が高い人、もしくは志が高い人には薦められるものの、裏切られる人も多い一冊であると思う。
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