ファンタジーともSFとも言えない不思議な世界観に惹かれて一巻を読み終わった感想。
話の説明が丁重でストーリーが分り易く、登場人物達の描写もしっかりしてるので感情移入もし易い。
すらすらと読めて、次回はどうなるかきになる場所で終わった所も好印象。
ただ、ラノベゆえ仕方ないのかもしれないが、戦争物としては気になる点がちらほら。
まず、味方・敵・中立ともに、活躍するキャラ全員が15〜30歳前後と、いわゆる「結婚適齢期」のキャラのみで、
中年や老年は死ぬか逃げるか卑怯な者ばかり、銀河を股にかける国家間の戦争を行うにはメンツが若すぎる。
次に、その主要なキャラ達が地道な努力や熟考、悩む描写がほとんどされず、
天才的な適正でもって困難を打破するのも悪いとは言わないが上記と併せてやや不自然。
惑星間交信や銀河を支配するだけの科学力があるにも関わらず、
生活様式全般が中世のような生活である世界観の不自然さに整合性を持たせる描写が一切無かったり、
火急とはいえ文官が提案した戦術に既存の武官から反対・抗議が出ず素直に軍が纏まったり、
非常に重要な防戦・謀略を担当し、しかも無償で駆けつけた味方が、
居なくなっただけで「ほっとけ」の一言で報奨や労いが行われる素振りがなかったりと、
普段それほど戦争物の小説を読まない自分でも違和感がある部分がちらほら見受けられる。
そうゆう細かい部分を気にしない人ならかなり楽しめると思うが、戦争物が好みの人が読むにはあまり向かない話と思われる。