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40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
思い出深い本です,
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レビュー対象商品: ウィーン愛憎―ヨーロッパ精神との格闘 (中公新書) (新書)
私がウィーンにアホダラ留学していた頃(90年代初め)に日本人留学生仲間で回し読みされ、共感を呼んでいました。日本人の教授は「ご本人にも問題があるんですけどね」とおっしゃってましたけど。個人的には、滞在中は悪口ばかり言っていたものの、今では良い思い出ばかりが残る街ですね。まぁそれはそれで記憶の編集作業かとも思いますが。男女の体験する「西欧」は違うんだよな、と今回改めて拝読しての感想。男の方がシンドイですね。女は特に美人となるとどの国でもチヤホヤされますから、アジア人男性が体験する「西欧」とはまた違った世界観が出来ます。尤も「可愛い女の子」にも歳月は降る訳でですが…。 ウィーン滞在の日本男性たちは誰もあまりいい目に遭ってはいませんでしたが、唯一の例外は「カッコイイ日本男児」でした(爆)。武道を教えている日本男児なんかは例外なくモテてましたし、楽しそうでしたけどね。私が外国で学んだのは、外国に出て、会社や社会的地位等で守られていない場合は、個々が生物体として持っている力(容姿、体格、雰囲気等含めての総合力)が容赦なく試されるらしい、というコト。頭の中にあるモノだけでは無理ですね。人間、結局動物だよなー、と納得したりしてました。中島氏は人間的魅力という点では如何だったのかな。ともあれ、日本の文系インテリ男性が西欧体験を書く場合、結構気取りやら見栄があるような感じが常にしていましたが、本書はかなり正直な一冊です。 しかし考えれば考えるほどに、西欧と関わる文系インテリ日本男児の物悲しさに思い至りますね。ダサく(「卑屈」も含め)ならざる得ない、みたいな。西欧と関わるなら、「英語が喋れるよーになりたい」的な超オメデタ系か、あるいは理数系ルートにすべきだよなー、などと愚考してしまいました。
35 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
個人的体験でもある?,
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レビュー対象商品: ウィーン愛憎―ヨーロッパ精神との格闘 (中公新書) (新書)
実際ドイツで同じく研究の徒として滞在していた者として、肌に感じた欧州中華思想のようなものが、この本でも感じる ことはできた。しかしながら この本にある筆者の体験のうち半分近くはむしろ筆者の側に 初動的問題があるようにも感じられる。ウィーン行きの途上での 大ポカであったり、奥様・ご家族のご不幸であったり、 滞在4年にして電話ボックスに大事な本を入れたカバンを忘れる など、なぜこうも次々とトラブルに巻き込まれるのか、 正直理解できなかった。 このような事柄は「自分で自分を(ないし家族を)守る」という 欧州では基本の「き」であり、申し訳ないが筆者はそれを理解・ 体得できていたとは思えない。それを踏まえて考えたとき、手放しで この本の主張をすべて受け入れることはできなかった。 もちろん筆者も、この本にある一種の「戦い」をむしろ愛していたとも 感じられるが(ゆえに愛憎、なのであろう)、表層的に読者が 「だから日本人はもっと主張しないとだめなんだ」的に極論に 走るべきではなく、是々非々で自立した対人・対社会関係を 確立しなければならない。それができて初めて異文化にある人々と 独立した人格で付き合うことができると感じる。
30 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
悲しい本です,
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レビュー対象商品: ウィーン愛憎―ヨーロッパ精神との格闘 (中公新書) (新書)
私も含めて海外在留経験のある日本人で、この本を読んで絶望を感じ、気恥ずかしくならないものは果たしてどの程度いるのだろうか。ほとんどが、この本にもでてくる日本人学校のある先生と変わるところがないのではないだろうか?個人主義なるものが、どれほどの意志とあくの強さ、そして精神的なスタミナを必要とするものかは、おそらくほとんどの日本人には理解不能でしょう。その現実に真正面からぶつかった著者は、書かずにはいられなかったのでしょう。自己を保って日本人として生きていくためには、どれほど”日本人”たることを止めなければいけないかのパラドックスを。この本や”アーロン収容所”が隠れた共感を呼び起こさない時代というのは果たしてくるのですかね。
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