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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
うつろな都市,
By jabjab (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ウィーン―世界の都市の物語 (文春文庫) (文庫)
森本哲郎自身の個人的な体験とも絡めながら、おもに世紀末のウィーンの魅力を芸術、社会、哲学といった幅広い見地から読み解く。エッセイ風の読みやすい文体だが、都市そのものだけでなく、そこで育まれた芸術、思想をも概観できる(歴史的な問題はそれほど詳しくなくとも読めるが、巻末には年表もあるので勉強になる)。そのため単なる観光案内にとどまらず、華やかな上流階級と貧しい下層階級という、一つの都市があわせもつ二面性が重要なテーマとなっている。第15章では、名門出身のウィトゲンシュタインと貧困に喘いでいたヒトラーを対比しつつ、両者に通底する世紀末ウィーンの病理をあばく。 ロースの建築やエゴン・シーレのような飾り気のない、当時における前衛と、クリムトの装飾的な絵画やシュニッツラーの軽妙な戯曲といった、優雅ではあるがどこか屈折したサロン風文化とが、和解しつつ個々に花開いた都市ウィーン。作者はそこにある種のニヒリズムが通底していると考え、黄昏のカフェ・モーツアルトで想いをはせる。
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ウィーンを歩くのが楽しくなる!,
By カスタマー
レビュー対象商品: ウィーン―世界の都市の物語 (文春文庫) (文庫)
音楽の都ウィーン、私もコンサートやオペラを楽しむために2度行きましたが、「中欧のハプスブルク領」という地理的、歴史的にも独特の、絶妙な味わいのある街であることは、知識として知っていました。この本を読んで、ウィーンの街並みを歩くのが楽しくなるだろうと思いました。街が生み出すストーリーを多く知っている方が、都市の訪問は楽しいですね。
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