ヒネリ一切なし。ドンデン返し一切なし。みんな良い人で毒気もなく、全てが予想通りに展開します。ユーモアの出し方も予想通り。イギリス映画たる片鱗は主人公とその家族がイギリス英語を喋っているとゆーくらいで、これがアメリカ映画でも全く違和感がない。イギリスのロマコメも断末魔か。
『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』を制作したスタッフだそうですが、「イギリスの内気オトコがアメリカ女性の出現で変わる」とゆー共通項が何気に興味深い。ここらへんのファンタジーは日本人のオンナの私にはよく分からないところですが、しかし待て、本作の「アメリカ娘」はウィンブルドン初出場の若手スターというのだからまだ十代だろう。燃える闘魂でツアー転戦中の十代ギャルがテニス人生黄昏時の三十男と安定した恋愛関係を保てるのか?引退してライジングスター娘のヒッティングパートナーにでもなるのかな?、等々、見終わって余計な心配をしてしまひました。
テニスファンなので手に取ってみたのですが、無名選手がウィンブルドンで優勝するというのはまず不可能だろう、という野暮は言わないでおいて、試合場面はギリギリ誤魔化して見れるか見れないか、危ういところです。身体が躍動してないんですよね。なんとなくラケットが木製だった時代の女子テニスを見ているような感じ。ヒロインの方のプレー姿は全くダメ。
総じて、絵的に夏の風と緑が爽快な映画です。ウィンブルドンの解説でお馴染みのマッケンローやクリス・エバートが登場し、本物の選手ラウンジや控え室が拝めるのがちょっと嬉しいです。