ワルツ、それも「ウィンナ・ワルツ」の起源から隆盛、そしてオペレッタの
誕生までをハプスブルク帝国の栄枯盛衰と重ねて描いた一冊。
今に残る、そう『美しく青きドナウ』や『こうもり』が誕生した理由や
時代背景などが述べられています。
一地方の舞踊曲だったワルツが時流に乗って中東欧からロシアやイギリスまで
広がる全欧を席巻したのは、やはりそれなりの理由があったのです。
(初期は貴族からの需要、中期からは新興富裕層から一般市民だ。また換言
すれば他の舞踊曲−ポルカやチャルダーシュ−が今のワルツの地位に至らな
かったのかも分かります)
一読しておくと名曲を今以上に味わえると思う次第。次のコンサートに
備えておくのも一考ではないでしょうか。