第2次大戦でフィンランドがソ連と戦ったことは、余程、戦史に興味のある方しか知らないだろう。
しかも日本と同じ枢軸国側で…。
1939年にドイツがポーランドに侵攻すると、ソ連もバルト諸国やポーランドに進出し、
フィンランドにはスカンジナビア半島の付け根、カレリア地方の割譲を要求します。
フィンランドがこれを拒否したため、約3ヶ月にも及ぶ冬戦争が勃発します。
映画では、この冬戦争が始まる直前の「戦争なんて始まらないだろう」的な平和ボケした兵士(一般市民)が、
地獄のような攻防戦に引きずり込まれる様を描いています。
フィンランド軍の寄せ集めのような貧弱な装備と、ソ連軍の大量の物資と人海戦術がうまく描かれている。
物語はある農家の兄弟を中心に描いているが、戦場では生か死があるのみで、人格も無くなるのがよく分かる。
映像的にプライベートライアンに通じる(こちらの方が先だが)、ちょっとグロいシーンも多いのでダメな方は要注意。
史実では、ソ連軍が主力部隊ではなかったのと、ドイツ軍侵攻前のまずい戦略のおかげで、
フィンランド軍は善戦します。
結局、講和によって終結しますが、奪われたカレリア地方を取り戻すためにドイツと共にフィンランドはソ連に侵攻します。
ドイツの敗北と共にフィンランドも大敗し、大戦後もカレリア地方は戻ることありませんでした。
日本の北方4島以外にも領土を奪われた国があることも知って欲しい。