スリップノットのドラマー、ジョーイ・ジョーディソンが、サイドプロジェクトとして始めたバンド(マーダードールズでは、ジョーイの担当はギター)のスタジオアルバム2作目。8年ぶりとなる待望の新作。
1作目は、マーダードールズの主体となったバンド、フランケンシュタイン・ドラッグクイーンズの影響が多く、半分以上が実質カバー曲だったのに対し、今回は完全オリジナル。前作のようなパンク調のスタイルも残しつつ、基本的には攻撃的で激しい曲が多い。
スリップノットのメンバーのバンド、というレッテルから、どうしてもメタルというジャンル分けをされてしまったり、音を聞く前に評価されてしまうことが多いバンドですが、スリップノットとは全く別物。そこまで激しいのを求めて聞くと、ガッカリしてしまうかもしれません。前作に比べれば、明らかにスピードも増して、ホラー映画を題材にした歌詞も一掃されダークさが増しましたが、キャッチーなフレーズやリフはところどころに残されています。卑語は前作よりもさらに、さらに、笑っちゃうくらいに練りこまれています。マーダードールズらしさは残したまま、もっと激しく攻めた作品。本人達が復活作ではなく、復讐作だと言うのも納得です。
レコーディング中にふと「この曲はミックマーズみたいなギターソロが合う」という話になり、モトリークルーと知り合いだったマネージャーがミックに連絡。数日後にはスタジオに来て参加する、というサプライズも。(ミック・マーズ氏は2曲参加)
フロントマンのウェンズデイ13が、自身のソロアルバムのために作った曲の中から、発表には至らず残っていたデモをジョーイに回し、マーダードールズの曲として新たに命を吹き込まれた曲も含まれており、ウェンズデイ13のファンにもたまらない作品。
前メンバーは、今作品に登場せず、マーダードールズのメンバーはジョーイとウェンズデイの2人のみ。他のメンバーは正式メンバーではなく、ツアーメンバーとして参加。日本盤にはこの二人からの日本へ向けた直筆メッセージも掲載されている。
こちらのスペシャルエディションの特典にはDVDがついており、復活ライブの模様が高画質・高音質で収録されています。黒と赤というシンボルはなくなり、新たなイメージでの復活劇が楽しめる、特典映像にしておくにはもったいない内容!
前作はちょっと単調すぎたな、と思われた方にもぜひお勧めしたい、アグレッシブな作品です。