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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
 
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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫) [文庫]

野矢 茂樹
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二〇世紀哲学の方向性を決定づけたウィトゲンシュタイン前期の書『論理哲学論考』。この衝撃的著作を、哲学界きっての柔軟な語り口で知られる著者が分かりやすく読み解き、独自の解釈を踏まえて再構築する。ここでは単なる歴史的価値を超えて、『論考』の生き生きとした声を聴くことができるだろう。本書は、こう締めくくられる―「語りきれぬことは語り続けねばならない」。比類なき傑作読本にして、たまらなくスリリングな快著。ウィトゲンシュタイン思想全体の流れの中で『論考』を再評価する新原稿、「『哲学探究』から見た『論理哲学論考』」を付した増補決定版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

野矢 茂樹
1954年、東京生れ。1985年、東京大学大学院博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専攻、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 382ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/04)
  • ISBN-10: 4480089810
  • ISBN-13: 978-4480089816
  • 発売日: 2006/04
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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33 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宮寺良平 トップ1000レビュアー
形式:文庫
『論考』についてのこれほど明快な本はなかった。
あまりによく解るので、不安になることもある。『論考』は難解さで知られおり、Fregeは論考を読んで理解できないと告白し、Russellは『論考』を読んで感銘を受けて序文を書いたが、WittgensteinはRussellの理解は正しくないと言っている。RussellやFregeのような論理学史上最高の頭脳たちが理解できなかったことを私がこれほどはっきりわかるのだろうか。
野矢氏によれば、内的形式、論理形式、対象の内的性質、対象の形式、対象の論理形式などの用語は全て同じものである。こう断言してもらうと確かに理解しやすい。しかしWittgensteinは異常なくらいに言語を吟味したはずなので、言い切って良いのかどうか。
Russellのパラドックスの解決に関する部分は面白かったが、命題の定義域と値域を明確にすることでパラドックスを解消するという方法はあまりにナイーブで、Wittgensteinがこのように考えたとは思いにくい。この方法は数学を専門とする人ならすぐに理解できるから、Russellが反論の文章を書いているはずである。
また野矢氏はWittgensteinにとっての神の問題の重要さを書いていない。Wittgensteinにとっては、宗教と神の問題は一生を通じて重くのしかかっていた。そして、『論考』のテーマには深く宗教が関わっている。野矢氏の関心は宗教にはないとしても、この点は見過ごしにできない。
明快な解説に喝采を送りながらも、このような疑問に囚われつつ読んだ。そうして読んでいるうちに、『論考』の理解においては、まず野矢氏のようにある程度割り切って明快さを求め、大枠をつかんでから細部をもっと精密に読むという方法が一番優れているかもしれないと考えるようになった。このことで論考は手の届く書物となるのだから。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
面白かった・・・この一週間、早朝、仕事の合間、通勤の電車の中等、とにかく本書を読むために時間に貪欲になっていた。今読み終えて『論考』が私には生き生きとして映る。『論考』の諸命題に潜む意義、あるいは『論考』それ自体にウィトゲンシュタインが付与した意義。原文からはこれらを解釈することはとても難しい。そのためには信頼できる一つの解釈を基準として予め持つことが有益である。本書はそれを提供してくれる。『論考』の基本構図を繰り返し提示してくれるため自然と『論考』のエッセンスについての一つの解釈が定着する。そればかりか、本書は読んでいてとても楽しい。著者の率直な立場の説明と誠実な姿勢に緊張をほぐされ、また時にはさまれる冗談に一人読者としてニヤついてしまったり。ところどころ解釈に疑問を持ったところもあったが、それもまた本書が良書であることのあらわれでもあろう。 本当に面白かった。著者に御礼を申し上げたいくらいである。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 白頭
形式:文庫
よい入門書の条件。
1.手前味噌な簡略化→要約をしてないこと。
2.オリジナルが読みたくなるように誘うこと。
この意味でも本書は本当に優れた誘いの書だ。
『論考』の主要な部分をまさに読み解いていく形で記述が進むので、
著者を囲んだ擬似的な読書会のような体験もできる。
中期、後期へむけての『論考』での問題点なども語り口も巧みに
きちんと紹介されており、『論考』以降を対象にした続編が望まれる。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
世界は言語でできている。
『哲学探究』をはじめとするウィトゲンシュタイン後期哲学を念頭に置きながらの『論考』読解。今日においての読解は当然そのような立場でなされるべきであるし、それによって... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 太陽と戦慄
「論考」のウィトゲンシュタインはアレキサンダー大王か、裸の王様か?
注釈書は基本的に嫌いです。本文の注も嫌いです。本文の流れが中断されるのが嫌いです。読み飛ばす程の自信もありませんし。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: JBHHLW
[論考」を「探求」として読む本
ヴィトゲンシュタインの「論考」は難しい本である。ヴィトゲンシュタインの本であるということもあるが、独我論の立場で一種独特の言い回しがあり、通常の読者では目眩がして... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: mabel
ただの解説本ではない
... 続きを読む
投稿日: 2009/3/17 投稿者: 火曜日のねじまき鳥
野矢茂樹の教師としての姿が明確に打ち出されています。
8章まで読んだ感想です。
無理に「論理」で「未来」を構築しようとしている印象を持ちました。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/6 投稿者: mike
時を忘れて読み込んでしまいました
「論考」の目的は、思考の限界を確定させることだと冒頭で著者は述べています。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/2 投稿者: 文学知らずの文学部生
これだけわくわくする書物にもめったにはお目にかかれない
『論理哲学論考』がちっともわからなくて悔しかったので、『論考』翻訳者の野矢茂樹氏の著作に7,8冊あたったあとで、本書を手に取った。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/26 投稿者: 内田裕介
『論理哲学論考』のお供に
 『論理哲学論考』(岩波文庫)の翻訳者である野矢茂樹氏による解説書。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/2 投稿者: 大絶画
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