1983年作。フュージョンが衰退しだした頃の作品。初期のような瑞々しさはなくなってしまったようだが、曲によっては良いものもある。オーケストラ・アレンジでデイヴ・マシューズが3曲、ジョニー・マンデルとドン・セベスキーがそれぞれ1曲づつ担当している。私が気に入ったのは「WISHFUL THINKING」と「TAKE IT FROM THE TOP」の2曲。「WISHFUL THINKING」は初期ブルーノート時代の曲調ですね。『ハートストリングス』辺りに収録されていても違和感がないような曲。「WISHFUL THINKING」はデイブ・マシューズがアレンジしたビッグバンドサウンドに乗って軽快に演奏される曲。こちらはデイブ・マシューズ名義で発売された『デルタ・レディー』辺りに収録されていても良いような曲。この2曲はフュージョンのよき時代の残り香がします。
おっさんになった私のナツメロっていうのはフュージョンなんだな。少年時代にFM雑誌を片手にラジカセでエアチェックをしていたのはフュージョンが多かったし。ビートルズ世代ではないし、海外のロックも多くのバンドが解散してしまって、ZEPがかろうじて残っていたぐらいの時代。そんな頃に音楽に興味を持ち出した世代がハマッタのはフュージョンだったから。この作品はリアルタイムでは聴いていなかった作品だったが、やっぱり懐かしい感じがしますね。ここから先はナツメロ感覚では聴けない感じになってしまいます。