最近、いろいろ話題になっている機密情報の公開をしているwebサイト、ウィキリークスに関する書籍が沢山出版されているが。これもその一冊。新書判ということで、あまりボリュームはないけど、入門編としてはいいかもしれない。
ウィキリークスが、外交公電を大量に入手し、それをマスメディアを通じて公開したことは大きなニュースになり、賛否両論を巻き起こした。しかも、日本では同じ時期に尖閣諸島での漁船衝突事件の映像がユーチューブに流出したこともあり、国家の機密情報の公開ということ(あえて流出や漏洩という言葉は使わない)に、日本の国民の関心も高くなっている。
この本は、そんな日本社会の現状を踏まえながら、ウィキリークスの誕生から現在にいたるまでを非常にコンパクトに纏めてあり、分かりやすい内容になっている。
ただ、この本の内容は、ウィキリークス自身への突っ込んだ取材を著者たちが行っているというわけではなく、メディア的に言えば、二次情報の加工、編集によって成り立っているので、やはり、ちょっと弱い気がする。他にもウィキリークスに関する本は出ているので、詳しく知りたい場合は、そちらを読んだほうがいいかもしれない。
ウィキリークス誕生の背景として、サイファーパンクスについての言及もあり、私自身は、そちらの方の関心もあったので、参考になった。
でも、国家にもプライバシーがあるなんて記述を読むと、ちょっと興ざめ。国家には秘密や機密にすべき情報はあると思うけど、自然人のようなプライバシーの概念はそぐわないと思う。