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ウィキペディア・レボリューション―世界最大の百科事典はいかにして生まれたか (ハヤカワ新書juice)
 
 

ウィキペディア・レボリューション―世界最大の百科事典はいかにして生まれたか (ハヤカワ新書juice) [単行本]

アンドリュー リー , Andrew Lih , 千葉 敏生
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,470 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

全世界で15万人が執筆し、合計1000万以上の項目を有する巨大百科事典ウィキペディア。執筆も修正も削除も自由な百科事典を不特定多数の好事家の手に委ねるという無謀なコンセプトを実現させるには、テクノロジーの進歩のみならず、ルールの制定や管理者権限の調整など、共同作業を管理(あるいは放置)する手法の成熟も必要であった。ウィキペディアの苦渋に満ちた草創期から、爆発的に増殖を続ける現在までを、自らも編集者・管理者として携わる気鋭の学者がレポートする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

リー,アンドリュー
メディアとテクノロジーに関する研究者、コンサルタント、ジャーナリスト。AT&Tベル研究所などに勤務のあと、90年代に初期の複数のドットコム企業の創設に携わる。2000年には非常勤教授として勤めるコロンビア大学ジャーナリズム大学院でニューメディアに関する講義を開き、同大ニューメディア・センターの所長を務める。この期間には、ニューヨークのメディア企業にコンテンツ戦略やウェブデザインについて助言し、ピュリッツァー賞のマルチメディア・コンテンツへの適用にも貢献する。2003年には香港大学ジャーナリズム・メディア研究センターの准教授兼所長となり、2006年以降は北京に居をおき、中国のインターネット事情や検閲システムの専門家として多忙な日々を送っている。ウィキペディアには2003年以降、英語版の編集作業に参加。現在では管理者も務めるかたわら、ウィキペディア関連のニュースをポッドキャストで配信するWikipedia Weeklyも主宰している

千葉 敏生
翻訳家。1979年神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部数理科学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 443ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/08)
  • ISBN-10: 4153200050
  • ISBN-13: 978-4153200050
  • 発売日: 2009/08
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「(本書には)ウィキペディアと人間社会の類似性について深く考えさせられる哲学書の一面もあります」

「訳者あとがき」に、ひっそりとめだつことなく書かれている一文。どきっとさせられました。この訳者、ちゃんとわかって訳してる、と思いました(えらそうですが……)。そうなんです、そうなんです! と叫びそうになりました。

 はっきり言って、ぼくはコンピュータのことはあまり詳しくないし、ウィキペディアは毎日のように見ているけれど、はじめのほうの「システムが確立されていくまで」のお話は苦痛でした。専門用語の羅列で、何がなんだかわけがわからない。正直、かなり飛ばし飛ばしに読んでしまいました。

 しかし読み終えたときには、泣きそうになってました。んー、この社会、これからどうなっていくんだろう、と。つまり、ウィキペディアのことなんてどうでもよくて、ようするにこの物語は、ぼくたちの生きている社会そのものを描いている作品なのではないのか、とひやりとさせられたんです。ウィキペディアのキーワードは「自由」――だれもが記事を制作し、だれもが加筆・修正を加えられる。それを信念にはじまったプロジェクトのはずが、いつのまにかさまざまなルールが生まれ、リーダーの存在が必要だと考えらるようになり、そのリーダーに権限が与えられるようになる。はじめは無視していただけの「荒し」に対しても、罰則が生まれる。禁止されているはずの「投票(多数決)」までもが現実のものとなってしまう。そしていま、ウィキペディアのシステムはどんどんと複雑化し、記事を制作するにはある程度の「技術」が必要になっている。

 これは、いまぼくたちが生きている現代社会の小宇宙そのものなんじゃないか、と思うんです。はじめはだれもが自由を希求している。しかし人が増え、さまざまなコミュニティができあがり、リーダーが生まれ、法律がつくりだされ、その法律はどんどんと複雑化し、いまでは一般人のぼくらには何が書いてあるのかわからない。その歴史とまったく同じ。そしてその「複雑な法律」は、官僚が自分たちに有利になるように複雑にしているだけのものではない。社会のシステム自体が複雑化したために、むずかしい「ことば」が必然的に必要になる。ウィキペディアの「システム」が複雑化したように。

 けっきょくのところ、「権力」みたいなものに世界は支配され、その支配はつづくものなのかもしれない。その流れに抗うためには、ぼくたち個人に何ができるのだろう、とまで考えさせられる作品でした。

 ことし読んだ本ではナンバー1。とにかくおすすめの一冊。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
これが5冊目だが、早川書房の新しい新書シリーズ、juiceはなかなかいい。
今回、取り上げられているテーマは、インターネット上の百科事典、ウィキペディア。今では、何か分らないことがあるときには、まずウィキペディアを検索するようになり、すでに当たり前の存在になっているが、この本は、その誕生から現在に至るまでの歴史を、文化的背景、技術的な進歩も含めて、一覧できるものになっている。

特に、アメリカだけではなく、ヨーロッパでの普及や日本、中国などのアジアでの苦闘など、他のウィキペディアに関する本には、あまり記述のないところもあり、読んで新鮮だった。

アメリカに比べて、日本のウィキペディアの編集者が少ないというのは、記事の充実度にを比べても実感できるが、その背景には、ハッカー精神の有無、コラボレーションにより何かを作り上げるという文化の有無があるのかもしれない。
wikiって面白そうなツールなんだけど、会社では根づかなかったもんな。

ウィキペディアも成熟し、これからどこへ向かうのだろうか。日本の社会はウェブでの共同作業的な文化が根付くのか、それとも今のように個人的なブログだけが、流行るだけなのだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 汲平 VINE™ メンバー
形式:単行本
ウィキペディアを知らない人はいるだろうか。おそらく最も有名なウェブサイトの一つ、誰でもが編集可能な百科事典を創るプロジェクトだ。何の報酬もないのに、なぜ多くの人が参考書を購入してまでこのサイトに記事を投稿するのか?そもそもなぜこのプロジェクトができたのか、どうやってできたのか、その間にどのような技術上の改革がなされたか、過去にどんな事件や問題が起き、どんな過程を経てコミュニティーが形成されていったのか、そこで今何が起きているのか、何が起きつつあるのか、抱えている問題は何なのか、そうしたすべてが要領よく盛り込まれている。
ウィキペディアにどっぷりはまっている人も、冷ややかに見ている人も、支持するにも批判するにも一読すべき名著であると思います。
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最近のカスタマーレビュー
非常に詳細に広範囲に取材していて驚く
オリジナルは2009年リリース。邦訳は2009年8月20日、ハヤカワ新書『juice』シリーズの5巻目としてリリースされている。このハヤカワ新書シリーズは傑作揃い... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: voodootalk
丸ごと1冊ウィキペディアの本。もう少しコンパクトでも良いかも。
ウィキペディアというサービス、企業について書かれた本。ウィキペディアという名前は勿論知っているし、使ったこともある。当然、どういう会社かという話もちらほらとは聞い... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: dh4189
ネットの南北問題
WIKIは多くの人が知識を共有するのに便利。
昔のBBS当時から、掲示板型の書き込みには、「荒らし」はつきもの。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/8 投稿者: kaizen
ウィキペディアの歴史が分かった
誰もが編集可能な百科事典。そんなものが信頼に足るものなのか。ネイチャー誌がブリタニカと遜色ないなどと評価しているほど充実しているという。はたして、このネット上の善... 続きを読む
投稿日: 2009/11/27 投稿者: yzw
ウィキのウィキたる由縁
辞書を引かなくなりました。
語弊のある言い方をすると、ウィキペディアを初めとする、web辞典のせいです。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/22 投稿者: 猫だるま
ウィキペディアの歴史・現状とそれへの示唆
ウィキペディアの歴史をていねいに追い,これまでに経験してきたさまざまな危機やその他のエピソードについても書いている.ユニコードの成功によりうまく国際化されてきたこ... 続きを読む
投稿日: 2009/9/11 投稿者: Kana
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