もしこれが日本の小説だったら。まず読まなかったろうし、読み終えても鼻で笑ってオシマイだったろう。高学歴フリーターの、イケてない人生への怨み節なんて。しかも文化系男子特有の過剰な自意識がタップリとトッピングされているなんて。てゆうか、ジュンパ・ラヒリがお前にどんな迷惑かけたんだ!と怒鳴りたくなる事しきり。だけど、こんな人は日本にも山程いて、多分、同じような不満を抱えていて、ホンダの車に乗り、2046はクソ映画だと文句を言っている。(日本だとキムタクの悪口ももれなくついてくる筈)むしろ、アメリカの小説だからこそ、ニュートラルな気持ちで読みきる事が出来た。ちょっと前なら、外国小説に日本製品やブランド名が登場すると何だかドキッとしたものだ。それが今や当たり前。、最近の小説を読むと、全世界の都市部に暮らす若者皆がブログやってスタバでコーヒー飲んで、夜明けのファストフード店内で虚しくなるものなのか?という気持ちになる。その気になればネットを通じて地球の裏側の人とも友人になれるというのに。こんなに世界は狭くなっていて、外人の悩みが全然良くわかるというのに。だけどやっぱり。寂しいんだ。という気持ちがもんわりと自分の中にも湧いてくる。