本製品は「IL-2 Sturmovik: Forgotten Battles」「Ace Expansion Pack」「Pacific Fighters」の3製品と、「Pe-2」「Manchuria」「46」の3つのアドオンをワンパッケージにしたものだ。要するに、同シリーズの今までのアップデートパッチやアドオンが全て入ったものである。
ボーナスディスクには次回作「Storm of War: Battle of Britain」のメイキングビデオ、459ページの登場機体ガイドブック(PDFファイル)などが収録されている。
これらのゲームディスク、ボーナスディスクは全て英語版で、マニュアルのみ日本語となっている。ゲーム本編はともかく、せめて登場機体ガイドブックだけでも日本語化してほしかった。
登場機体は300機以上、マップも欧州東部戦線から太平洋まで幅広く収録されている。
特にアドオン「46」で追加されたTa-183 やLercheなどの異色機は圧巻。空対空誘導弾まで登場して空戦の様相が一変し、さながら仮想戦記のようだ。他にもソ連の奇妙奇天烈な計画機が数多く登場して、従来機との圧倒的性能差を見せ付けてくれるのが楽しい。
日本機については、待望の紫電改がやっと追加されたが、他の追加機の特色が際立っているせいで地味に感じるほどだ。他にはAI機として天山艦攻や九七式重爆が追加された。
マイナスポイントは、キャンペーンの出来が相変わらず貧弱なことである。アドオンによって多くのマップや機体が追加されているのに、キャンペーンにはそれがあまり反映されないのだ。マルチプレイ主体のゲームとはいえ、シングルプレイにももっと重点をおいてほしかった。
他にも、西部戦線のマップやキャンペーンがほとんどないこと、西側の新鋭機がYP-80ぐらいしかないことが、残念な点として挙げられる。このあたりは開発元がロシアの会社なので仕方がないのかもしれない。
開発元のMADDOXのアナウンスによれば、このアップデートを最後に次回作の製作に注力するらしいので、この製品がIL-2シリーズの総決算と見てよいだろう。
レシプロフライトシムが好きな人は、買っておいて損はない。