このゲームがなぜ無名なのか理解に苦しむ。
日本では昔からシステムソフト(現同アルファ)製の大戦略シリーズが本命であった。
その後海外からやってきたコマンドコンカー系のRTS、そしてターン制のシビライゼーション
(コロナイゼーション含む)シリーズ、はそれぞれ個性がありファン層も違うように思う。
また少し昔はParadox製ストラテジーも無名ではあったが、Hoi2DDが売れたこともあり、
現在では程度の知名度はあり、日本語化されている他4シリーズともども多くのファンを
獲得しているように思う。
しかしWorld at Warはこのどれとも同じ系統ではない。システムはターン制であるが、
1940年〜1946年の季節ごとのターンであり自動的に進むRTSやParadox系とは違う。
また数時間ごとのターン制である少し古い(アドバンスド)大戦略とも違う。
メイン画面は世界地図であるため、Paradox系やある意味Civシリーズに似ている。
戦闘はサイコロ的要素が大きいため変にデータに忠実である大戦略シリーズ以外と
似ていると言っていいだろう。
ただし駒(ようするにユニット)の移動に関しては途中の経路が損傷しているときは
修理したり、地上ユニットの場合は輸送ユニットで運ぶか、経路に配置されている
だけでも良いという点や地図の表現からはParadoxの特にHoIシリーズに酷似している。
ドイツやソ連のように忙しい国を担当すればHoIのように忙しい状況に巻き込まれるが、
中国や日本では適度な忙しさで「命令」を下せるのでHoIの弱小国をイメージすれば
良いだろう。研究や生産などはほぼ似ている作りとなっている。ただHoIは移動を
命令すると数ターン掛けて自動で動くが、World at Warはその点だけシステムソフト系
のようにターン内で動くしくみを取っている。
つまりParadox系のとくにHoIのような戦略感覚で、ターンシステムのシステムソフト系の
戦術的な命令を実行させるほど良いライトな感覚をイメージすればよいだろう。
ストラテジーとしてはありきたりなUIではあるが、(Paradox+SystemSoft@)/2という感じで
好感が持てる。
ただ少し減点なところとして
・チュートリアルで想定外の操作をすると進まなくなってしまうこと
・枢軸軍のみゲリラ活動(占領地の破壊活動)があるというハンデ
・担当できる国家の種類が少ない(これは好みの問題だろう)
・ターンのスケールが固定(拡張キットでこの点は変わるようだ)
というところである。Paradoxは複雑すぎるとかターン制が良いがシステムソフト系や
CIV系に変わるものを探しているユーザには貴重な選択肢のひとつだと思う。