出版社/著者からの内容紹介
太平洋の東端に眠るイースター島には、高さ9メートルにも達する巨大な石像モアイが、異様な厳しい顔立ちで林立している。オロンゴの岸壁や洞窟には、奇怪な鳥人の顔が描かれ、伝説の国ホツ・マツアに、鳥人崇拝のあったことを物語る。コハウ・ロンゴ・ロンゴという文字板には、系譜の分らない象形文字が並んでいる。これらの不可解なイースター文明の全貌を明らかにし、失われたパシフィス大陸や南アメリカのインディオ文化とのつながりなどからイースター島の謎を解明する。
「謎の島」――ポリネシアの東端に、地球上もっとも孤立した小さな島がある。これがすなわち、イースター島である。この名前を口にするだけで、私たちはすぐに謎という言葉を連想する。事実、イースター島という名前をきいただけで、ひじょうにロマンティックな想像がかきたてられる。この島以外にはポリネシアのどこにも見られない鳥の崇拝、今日にいたるまで解読されていない謎の文字=コハウ・ロンゴ・ロンゴ、巨大な石の台座=アフなどがある。だがこれらのもの以上に、この小さな島を有名にしているのは、そこに並んでいる石の巨象モアイである。これら数多くの石の巨象をつくった人々はどんな民族であったろうか。――本書より
著者紹介
【A・コンドラトフ】
1937年生まれ。1961年レニングラード体育大学卒業。在学中から言語学に関心を持ち、卒業後レニングラード大学人文学部大学院に入る。現在ソ連地理学会の正会員で、新進気鋭の学者として、失われた文字の解読、古代文明の研究でユニークな学術論文、学術書を数多く発表、刊行している。
【中山一郎】
1909年熊本に生まれる。東京帝国大学法学部卒業。満鉄調査部勤務。終戦後シベリア抑留。東大社会科学研究所図書資料室長を経て、翻訳業に従事。1993年死去。訳書に『失われた文明』――講談社現代新書――ほかがある。