映像特典のフォンダやホッパーらのインタビューは、長さも適当で裏話や内容を理解する上で助けになる話が多く必見。映画は、1960年代の若者を代表する映画が青春映画みたいなものしかなかったので、時代の記録として残したかったと語られており、実際の内容も、あの時代の記録映画的な価値が大きい。ホッパーもフォンダも映画の撮影時には出演者は大量のマリファナを皆が吸っており、ニコルソンは、目の焦点が合わず、ラリっていたにも関わらずセリフを見事に話したとか、全く罪の意識もなく話すあたりが、いかにもアメリカ(一人のスタッフは麻薬はやっていないと談話していたが)。コミューンなども映画ではでてくるが、“スピリチュアルなものは、殆どなかった”と談話にあり、当時のヒッピーと言われていた若者の実態が語られ興味深い。フォンダのインタビューで、ボブ・ディランがイージーライダーのラストシーンの曲を依頼された時に、結末を話すかわりに、シーンとして、人間の作った道と神の作った河が撮されると説明すると、ディランは即座にThe river flows, it flows to the sea/Wherever that river goes, that's where I want to be(河は海に流れるが、そこが私の目的地)という歌詞を作ったという。ヒッピーは東洋宗教に影響されたが、河を宗教に見立てて海という真理に行き着くというアイデアは東洋の宗教の一つの基本であることを考えると、製作者よりも、映画には直接には関わらなかったディランなどのほうが、この時代がみえていたのではと思わせるエピソードである。このように、この映画では挿入歌が大きな意味を持つが、日本語字幕がつかないのが難。英語字幕に切り替えると歌詞は英語でみられるが、一部の曲はClosed Captionに切り替えないと英語の歌詞も見られない。音声解説はホッパーによるもので、撮影場所に対するコメントをアメリカの地図などを見ながら楽しみたい。アリゾナからルイジアナまでの道路沿いの景勝地が魅力的で、モニュメントバレーやタオスなど、訪れたことのある人にとっては特に印象的であろうと思われる(ホッパーは最も印象的だったのは“モニュメントバレー”のPainted Desertであるとコメントしているが、ペインテッド砂漠は近郊の“化石の森国立公園”にある)。以下はニコルソンの名セリフ。They ‘re scared of what you represent to ‘em. What you represent to them is freedom. Talking about it (freedom), and being it; that’s two different things. Don’t ever tell anybody that they’re not free. ‘cause then, they gonna get real busy killing and maimin’ to prove you that they are. They gonna talk to you about individual freedom. But, they see a free individual; it’s gonna scare ‘em.