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イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド
 
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イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド [単行本]

小田嶋 隆
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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イン・ヒズ・オウン・サイト
副題は「ネット巌窟王の電脳日記ワールド」。今、いわゆる「ブログ」と呼ばれるインターネット・サイト上の個人日記の出版がブームになっている。本書はその流れの1つではあるが、著者はプロのコラムニストでもある。テーマは政治、事件、スポーツからエンターテインメント、身近な話題まで多岐に及び、「ネット巌窟王」の通称通り、市販の新聞や週刊誌などに連載を持つ著名コラムニストらとは一味も二味も異なる視点と語り口で、社会の隙間に潜む矛盾を切り取っていく。

ある日のテーマは「愛国心」だ。若者のサッカー熱や朝鮮民主主義人民共和国への国民感情を巡る報道、教科書問題などを取り上げつつ、自らの心の底に潜む本音と、世間で言う「愛国心」との距離を詰めていく。結論として、愛国心の大部分は過剰な自尊心であって、他国に対して謙虚になれないのは傲慢だと綴る。「お世辞」と題した日記では、詐欺商法に引っかかる人が後を絶たない現状を嘆きつつ、「長年、お世辞を聞いて暮らしてきた人間は、お世辞なしで生きていくことができなくなる」と分析し、打つ手がないとさじを投げてしまう。そのほか、選挙、回転寿司、秋葉原、ネット世界に登場した新商品などについて、主観と客観を交錯させつつ論評を展開していく。


(日経ビジネス 2005/10/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

ヒキコモリ系コラムニスト、小田嶋隆がサイトで綴った日記が遂に単行本化! 1998年からしたためた数万行に及ぶ日録を厳選。メディア、世相、サッカー、野球、病気・イグアナ、アルコール中毒など、広範雑多なテーマでおくる、一本筋の通った、やや腰の引けた警世の書。

主な日記タイトルから
ガルベス・ナカタ・オブチさん・イギー・マグワイヤ・クロサワ・貴乃花・和歌山カレー事件・ベイスターズ・性同一性障害・禁酒・ヴェルディ・ヒロスエ・ディラン・不審船・ペトロビッチ・都知事・君が代・タイガース・早稲田・筑紫さん・源氏物語・アレフ・おせち・神・記者クラブ・歯医者・トルシエ・神の国・赤羽・運動会・康夫ちゃん・警察官・愛国心・NHK・関西弁・iPod・回転寿司・リフォーム詐欺・親戚・ナンシー関・ストーンズ・インスタントカーマ・島田紳助・郵政公社・ナベツネ・赤塚不二夫・選挙


登録情報

  • 単行本: 398ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2005/9/15)
  • ISBN-10: 4023308005
  • ISBN-13: 978-4023308008
  • 発売日: 2005/9/15
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 390,451位 (本のベストセラーを見る)
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29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おもしろい! 2005/9/27
By カスタマー
形式:単行本
 コラムニストの小田嶋さんが、インターネットの個人日記に書いた文章の単行本化です。文中何度も出てくるように、原稿料目当てに書いたものではないが、にもかかわらず、というか、だからこそめっぽうおもしろい。

 「金目当てでない仕事は何でこんなに精が出るのだろう」と、ご本人も書いているが(違う言い回しだったかもしれないが、大意そういうこと)、義務にしばられないでやりたいようにやれるというのが、性に合ったのだろう。

 世の中に対して斜に構えつつ、でも意志が弱く引きこもりの自分を十二分に意識し、しかしなおかつ守るべき矜持の一線は決して譲らないという、本来文学者に求められる資質が、ここには濃厚に息づいている。

 政治家になったり、知事になったり(同じか)、ワイドショーなんぞに出てお追従笑いをしながら愚にもつかないコメントをしたりしている最近のブンガクシャ先生たちを見るにつけ、小田嶋氏のスタンスの貴重さを思う。

 フィリップ・トルシエ元日本代表監督や元巨人のガルベス投手との脳内妄想会話など、腹がよじれる一方で、「伸び盛りの相撲取りは、いつの時代も、自分が何者なのかを判じかねているようなきょとんとした表情で勝ち進んでいく。おそらく、自分が何者であるかを知ったとき、力士は成長をやめるのだろう。」というような視点にハッとさせられる。

 唯一の心配は、タダのつもりで書いていた日記が単行本になってしまったことで、今も続くご本人の日記(ブログ)が、つまらなくなるのではないかということだが、大丈夫かな?

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
帯に「平成の日記文学」とあった。成程、ブログは日記文学なのか(玉石混淆だが)。本作は1998〜2005年の著者のブログを纏めたもの。中田ヒデを引き合いに出した冒頭の天才論で、オダジマは「自分の貧しさを納得させるには、才能という架空の財産を仮定するしかない」と韜晦しているが、勿論オダジマは異才の持ち主で、一般に受け入れられないだけである(最近メジャー化しつつあるが)。

冒頭から、140Km超のスライダーを投げていた懐かしいガルベス。流石は同世代。だが、オダジマの関心は野球からサッカーに移っているらしい。熱狂的なレッズ・サポーターである事は知っていたが、これ程のサッカー通とは。サッカーをメタファーとして国際情勢を語らせたら天下一品。トルシエものも本当に面白い。そして、ザリガニに米軍を見る。斬新な感覚だが、アメリカの帝国・侵略主義に対する嫌悪が全般に渡って出ている。宮崎映画に対する批評は同感。「ちょっと違うんじゃねぇ〜の」と思う方が自然。ディランとジョンへのフリーク振りも嬉しい。筑紫・ヒロスエ批判は相手のレベルが低過ぎる。文中、ダジャレも多いが、至言も散りばめられている。自己を相対化する能力が秀でている。

「勤勉は才能である以上に、自己否定を伴う強迫観念」
「正直者の頭には 妄想が宿っている」
「向上心ってのはそもそも視野狭窄の別名」
「平和っていうのは、敵が戦意喪失した時にはじめて訪れる」
「何かを信じるということは、その何かについて判断を放棄すること」

所謂良識派の方が読んだら怒る様な内容だが、これがオダジマの真骨頂であり、メジャーに成り切れない一因だろう。そんなオダジマの妄想と本音が詰まった楽しい一作。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
いや〜、小田嶋さん、たまんない。ほんと面白いよ、久々に本を読みながら、にやにやしては、ぷぷっ、って吹き出してます。1998年から2005年までのサイトの日記をかき集めたもの。小田嶋さんは、自身が過ごしたその7年間を、それはそれは楽しく、物悲しく、愚痴りながら、世の中に対する悪口とともに、優しく語るのです。
小難しい文章ばっか読んでると、頭でっかちさんになるから、こういう、スパッと切れ味の良い、でたらめな楽しい文章を読むと、ほんとうに心が躍る。るんるんです。

いけいけ小田嶋、がんばれおっちゃん!!(敬称略)
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