舞台はROCKY第1作と同じ1976年。建国200年に沸く、アメリカ独立宣言した都市フィラデルフィア。とは言っても時代は不況の真っ只中。明日の希望も持てない主人公パパーリが、やはり勝利とファンにも見放されかけどん底状態にある地元人気NFLのイーグルスの
新人トライアウトに挑戦。見事唯一パスし、チームメートの冷たい視線にもめげず、下町の仲間やバイト先のオーナーの姪の声援を受け、見事活躍するまでを70年代当時のヒット曲をちりばめながら、とても暖かく描いています。特に下町の人情味がロッキーに通じるものがあり、初めは期待をかけてくれていた新任コーチが、勝ちに恵まれなくてババーリに冷たい態度をみせますが、周囲の人に励まされ、地元での試合、宿敵NYジャイアンツとの一戦で、見事タッチダウンを決めファンにポーズをきめる姿は、観ていて目頭が熱くなります。
この作品はフットボールのルールが解らない方でも、心配なくきっと楽しめます。
実在のババーリは結局3年間プレーしました。原題の「INVINCIBLE」は無敵の、揺るぎがたい、といった意味。成せば成るという精神は現代人が忘れつつあることに感じます。
実はこの作品、昨年8月全米で公開されヒットしましたが、これまた何故か日本では劇場公開されずに、直接DVD化されます。(しかも、何度も言うように入場料よりも高い!)
以前にも書きましたが、商品化されるだけでもましとはいえ、こうした良心的な作品が劇場で観れない今日の日本は、本当に残念でなりません。
これだけ、シネコンブームで、スクリーン数が多いにも関わらず、どこでも同じ作品をかけている趣向の無さは、観客の趣向まで狭めているような気がしてなりません。本当に残念です。