2009年6月12日、WHOがパンデミックを宣言してから早や3ヶ月経過しました。
この間、日本国内で新型インフルエンザの感染による死亡者数が2桁を数え、10月以降はさらなる重症者の増加が確実視されています。
「新型インフルエンザは、季節性インフルエンザと同様に弱毒性だ」、「新型インフルエンザの致死率は、季節性インフルエンザよりも遥かに低い。」など、さまざまな情報が「一般常識」としてニュースで伝えられる一方、日本のWHO委員やウィルス感染分野の専門家は「新型インフルエンザは決して弱毒性ではない。」と、「一般常識」とは「真逆」の警告をしています。
そこで、このような錯綜した情報を整理し、正しい知識を得たいと思い、本書を購入しました。
内容はブルーバックスのシリーズの1冊だけあって、細菌学の専門家で無ければ、日常では馴染みの薄い専門用語が豊富に使用されていますが、感染が起きる仕組みやワクチン接種による予防の限界、そして抗インフルエンザ薬の効果など、新型インフルエンザの感染予防に関心を持っている人が知りたい内容が、事実や実験によって得られたデータに基づいて理論的に述べられており、とても参考になりました。
情報の受け手である読者や視聴者を、いたずらに不安に煽るニュースや番組が散見される中、本書によってインフルエンザ・ウィルスを正しく理解し、正しい情報、誤解に基づいた情報を取捨選択して、10月以降の感染予防に備えたいと思いました。