近頃よくある「この作品は事実を基に…」という但し書きが表示されて「またかよ」と思いましたが、色々と
脚色してある旨をきちんと断っているのには少し好感(どの程度の脚色かは知りませんが…)。
基本軽いコメディタッチで、主人公マークの態度と同じく、物語自体もひょうひょうとしていて軽妙に進んでいく。
最初は、会社は辞めたくない…でも不正は見逃せないという正義漢ぶりで、企業とFBIの板挟みで少し気の毒に
すら感じられたのですが、徐々に化けの皮が剥がされていくにつれて観ている自分まで騙されていた事に気付き、
中盤以降はマークの困った状況を面白おかしく感じるようになってました。
とにかく嘘がバレたら、もしくはバレそうになったら別の嘘で言い訳。いますね〜こういうヤツ。まあこの主人公
の場合は相手が大企業やFBIですから、だんだんとタダならぬ状況に追いやられて行くわけですが。
自社、他社、FBI、弁護士らに対して次々と嘘を上塗りして行き、開き直ったら「オレも悪いが、あいつらの方
が悪いじゃん!」という論法。終いには周りの人間も開いた口が塞がらないといった様相。
所々にマークの脳内ナレーションみたいなのが挿入されているのですが、切羽詰った状況で全然関係無い事を
考えたりしているのがなかなか面白いし、素っ頓狂なBGMや滑稽なエンディング曲も含め最後までフザケたノリ
(でもフザケ過ぎてはいない)の映画でした。でもキャラクター的にもM・デイモンの新たな一面を垣間見ることが
できて、これはこれで結構楽しかったです。増量して役に臨んだらしいですが、ゴルフ場のシーンでシャツ越しに
そのデップリしたお腹が見えて笑えました(人の事笑えないけど…)。
実際の彼は今も口八丁でビジネスに励んでいるのでしょうか…。嘘で塗り固めた人生ってたぶん凄い疲れると思う
けどね……そりゃあハゲるよ。