こういうIT関係、ウェブ関係の本は旬を過ぎてしまうと陳腐化してしまうものが多い。でもこの本は2008年7月の出版にも関わらず、今読んでも、参考になることが多いと思う。
本当は、もっと早く読めばよかったんだけど、なかなか読むことができなかったこの本。2008年当時では、アメリカではTwitterたFacebookといったソーシャルメディアは、もう盛んにはなっていたのだろうけど、日本ではミクシィがあるぐらいで、まだまだこれからというところだった。そんな状況で、ウェブの世界、そして、ウェブだけではない現実の社会のこれからまでを書いたこの本は、この数年のソーシャルメディアの展開、そして、これから数年先の世界を考えてみるには、いい本だった。
インフォコモンズという用語自体は、著者の造語で、ここで詳しく紹介することはできないが、「情報共有圏」という訳語からある程度推測できるように、情報共有のあり方を、web2.0からさらにその先のweb3.0への道筋を著者なりに整理したものだ。
ソーシャルメディア自体は、ツイッターやフェイスブックの日本での流行ぶりを見てみれば、定着しているように思うが、著者がこの本で記述した「情報共有圏」にはまだまだ至っていないように思う。何が妨げているのだろう、そこに興味がある。
今なら、著者はこのテーマをどう書くのだろうか。