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インパール兵隊戦記―歩けない兵は死すべし (光人社NF文庫)
 
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インパール兵隊戦記―歩けない兵は死すべし (光人社NF文庫) [文庫]

黒岩 正幸
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「歩けない兵は死すべし」―インパール撤退時、非情きわまりなき命令の下、雨の印緬国境へ投入された兵士たちが辿った苛酷な情況を、行間に怒りをにじませて叙述する感動のノンフィクション。天険に咲くアラカン桜を家郷に届けんと誓った八人の兵もつぎつぎ斃れ、一人生き残った悲しき兵隊が綴る地獄の戦場。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

黒岩 正幸
大正10年1月、高知県窪川町に生まれる。昭和17年4月応召。同年7月、中支湖北省において、独立輜重兵第二連隊第三中隊に入隊。その後、ニューブリテン島をへて、ビルマに転戦し、19年2月よりインパール作戦に参加。19年12月から終戦まで、断作戦(二期、三期、四期)および克作戦に参加する。21年6月、復員。陸軍兵長。戦後は(株)長太郎(全農に飼料納入)に入社し、55年、副社長で退職する。以後、執筆に従事し、現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 310ページ
  • 出版社: 光人社; 新装版 (2004/07)
  • ISBN-10: 4769822235
  • ISBN-13: 978-4769822233
  • 発売日: 2004/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By 正義の味方 トップ500レビュアー
秋草海軍一等水兵殿の硫黄島攻防戦は地獄であったが、黒岩陸軍上等兵殿のインパール作戦も最悪の戦場での地獄だった。なにしろ敵は英・印軍ではなく、どうしようもない司令官は当然として、横暴な下士官や古参兵、そして飢えと病気である。黒岩氏の所属部隊は独立輜重兵第二連隊第三中隊、447名の内死亡314名、少尉以上の将校の死者はない。険しい山岳地帯を行くに靴は最早なし。毛布を切って足に巻きつける兵、裸足で歩く兵、上半身裸の兵、軍袴はボロボロ、フンドシ姿の兵、とてももう軍隊の姿ではない。死体はたくさんあるが靴は履いていない。既に退却した部隊の兵が取っていったからだ。この地獄では歩けなくなった時が運命の分かれ道だ。(1)将校は担架で運ばれる。(2)下士官と古参兵は付添い兵付きで落伍できる。(3)下級兵士はその場で自決を強要され、銃か手榴弾を手渡される。自決を拒めば射殺され、或いは衛生兵から注射をされる。歩けなければどうであろうと死ねということだ。この地獄は第十五軍司令官の牟田口廉也中将の杜撰な個人的な計画の結果だ。そしてその作戦を許容したビルマ方面軍司令官の河辺正三中将の責任だ。この二人のコンビについては、半藤一利著「指揮官と参謀」文春文庫をご参照。軍の中の私情という人間関係重視、組織内融和優先という個人と組織の完全な失敗例として、その犠牲が全て下級兵士にきたものである。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By バルテズ VINE™ メンバー
この本は太平洋戦争であった、インド北東部インパール攻略作戦を扱ったものです。

著者の方が実際に作戦に参加された一人の兵隊だからなのでしょう。

よく見られる戦争ものとは違う印象を受けました。

だからなのでしょうか。

兵隊は単なる一消耗品にしか過ぎないのだと、そのように見ていた旧日本軍の考えが

明確に感じられました。

人の命は尊いもの……という教育を受けてきている、私たち現代人からすれば

考えられようがないことが、

これでもかと書かれており何とも言えない心情になりました。

本の表紙にも書かれている文なのですけど、本の内容としては、

『歩けない兵は死すべし』

この言葉に全てが集約されていると言えます。

日々変わり続けている世界情勢。今この時間も世界のどこかでは戦争があるでしょう。

私たち日本人は、戦争のない、その恐怖に怯えることがないということを、

改めて感謝すべきなのでしょうね。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
およそ人間がこのような状況に追い込まれれば、皆同じ行動をとるのであろうが陵辱して、死ねといったA級戦犯の総司令の中将。日本人が日本人を殺したのも同じ。著者も巻末に「死人にむち打つな、というが」という言葉が重い。果たして同胞殺しが祀られていいのか考えさせられた。
文章は読みやすかったが、かみしめて読んだ。
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